第3世代Ryzenだけではない! AMD X570チップセットというアップグレードパスの魅力:夏の自作特集(4/4 ページ)

» 2019年08月16日 07時00分 公開
[石川ひさよし,ITmedia]
前のページへ 1|2|3|4       

DDR4-3200→DDR4-3600メモリでパフォーマンスは上がるのか?

 最後に、Ryzen 9 3900Xでメモリの速度は足りているのか、ここを試してみた。ご存知の通り、これまで8コアを超えるCPUはRyzen Threadripperの領域で、そのプラットフォームではクアッドチャネルのメモリがサポートされていた。DDR4-3200まで引き上げられたとはいえ、デュアルチャネルまでの環境でCPUが求めるメモリ転送速度を賄えるのだろうか試してみた。

AMD X570 今回の評価キットに付属したメモリは、G.SkillのDDR4-3600メモリ「F4-3600C17D-16GTRG」だ。

 メモリクロックによる効果は、CINEBENCH R15/R20で確認した。結果に関して言えば、DDR4-3200時に対して4つのテスト全てでDDR4-3600時のスコアが勝っている。ただし、CINEBENCH R15ではその差はごくわずかで誤差の範囲とも言える。一方、メニーコアCPUのマルチスレッドへの最適化を一歩進めたCINEBENCH R20のマルチCPUは、グラフでもはっきり見て取れる差がついている。

AMD X570 CINEBENCHで見る高速メモリの効果

 CPUに関するテストのみだが、まとめるとDDR4-3200を超えるOCメモリによるパフォーマンスメリットはある、主に向上するのは全スレッドを使い切るような用途でその他はそこまで明確な向上はない、といったところになる。

 3D映像のレンダリングや映像のソフトウェアエンコードといった用途であれば恩恵がありそうだ。もう少しコンシューマー寄りの用途ではゲームプレイ+配信(ソフトウェア処理)を1台で行うような使い方だろうか。

 このような様相なので、一般的な使い方であればDDR4-3200で間に合っているとも言える。マルチスレッドを使い切る用途や、予算に余裕のある場合はDDR4-3600など、より高クロックのメモリにチャレンジしてほしい。

AMD X570が第3世代RyzenだけでなくPC全体の性能を引き上げる

 第3世代Ryzenの一番の注目はCPUパフォーマンスにあるが、PC全体で言えばプラットフォームの性能が全般的に高いことが望ましい。AMD X570チップセットではPCI Express Gen4 x4 SSDが利用可能になり、対応SSDを搭載すればプログラムの読み出し、データの書き込みなどがより快適なものとなる。

 また、X570 AORUS MASTERの2.5Gbps LANのように、利用できるPCI Expressの帯域が増えたことで、ネットワークなどの足回りに関わるその他のインタフェースも高速化され、より快適なPCに仕上げることが可能になった。

 もちろんさまざまな理由で移行のタイミングは決まるが、こうした新技術、新インタフェースが登場した際を移行のタイミングとするのはよい選択と言える。PCI Express Gen4にしても高速LANにしても従来の規格と互換性があるため、一度に全部そろえる必要はなく、予算のついたところからアップグレードしていくという方法もとれる。ただ、そのベースとしてAMD X570搭載マザーボードというアップグレードパスを確保しておくというのがよいのではないだろうか。

前のページへ 1|2|3|4       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月24日 更新
  1. “置き場所に困る”大容量ポタ電の壁を打破! 冷蔵庫を3日動かすEcoFlow「DELTA Gen4」シリーズが日本上陸 (2026年10月23日)
  2. 若者向けのカラフルな新「Dell 14S」が日本上陸 11月1日まで4.5万円引きの14万9800円から (2026年10月22日)
  3. 折りたたみ型から薄型まで! スマホやタブレットで“本気”の文字入力に使える持ち運び用キーボードを選ぶコツ (2026年10月23日)
  4. FCCLが「FMV Keyboard X」の一般販売を開始 ハイスペックマウス「FMV Mouse X」も同時発売 (2026年10月22日)
  5. 「Galaxy Watch9」を1週間使って分かったこと Pixel Watchと比べた使い勝手は? (2026年10月23日)
  6. 「iPhone Duo」を1週間使って分かった、全部盛りではない“上質さ” 心地いい開閉ヒンジの内部を見るために“非破壊検査”してみた (2026年10月21日)
  7. スマホは「バッグの中」から「外」へ AULUMUのスリングバッグ2種で移動時のプチストレスを解消した (2026年10月22日)
  8. 約22万円の新型「Mac mini」で初めてのローカルAI体験 ストレージの価格高騰対策にピッタリかも (2026年10月20日)
  9. 天空が12月25日に発売する「GPD WIN Max 3」国内正規版 実機に触れてきた (2026年10月23日)
  10. PFUから33万円キーボード「HHKB Professional Elite」登場! 英語配列のみで有線特化の“原点回帰” 全世界300台限定 (2026年10月22日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー