Amazonの新型タブレット「Fire HD 10」をスマートスピーカーとして試して分かったこと山口真弘のスマートスピーカー暮らし(2/3 ページ)

» 2019年11月19日 07時30分 公開
[山口真弘ITmedia]

ハンズフリーとShowモードの両対応だが一部紛らわしい仕様変更あり

 本製品は従来モデルと同様、音声で呼びかけるだけでスタンバイ状態からでも音声アシスタント「Alexa」を起動できる「ハンズフリーモード」と、画面付きスマートスピーカーのEcho Showと同じように画面に情報をローテーション表示する「Showモード」の両方に対応している。Amazonの製品ページでは後者について明確な説明がなく不安になるが、問題なく利用できる。

Fire HD 10 ハンズフリーモード。タブレットとして使いつつ、必要に応じて音声でAlexaを呼び出す
Fire HD 10 こちらはShowモード。タブレットとしての機能をオフにし、Echo Showと同様の表示を行う。スタンドなどに立てて使うのが前提のモードだ

 Showモードを起動するには、音声での起動に加え、画面上部を下向きにスワイプすることで表示される通知領域のトグルスイッチをオンにする方法がある。通知領域は、従来とデザインは大きく変わっているが、内容の違いは少ない。

 画面の見た目についても、従来モデルとほぼ同一だ。ほぼ、というのは、フォントのサイズや配置が微妙に異なるためである。これは、前述のようにAndroidのバージョンが上がってレイアウトを組み直したせいだろう。スクリーンショットを並べると分かるが、実に微妙な違いで面白い。

Fire HD 10 上が本製品、下が従来の第7世代モデル(以下同じ)。画面のデザインは異なるが、Showモードのトグルスイッチをオンにして起動するのは同じだ
Fire HD 10 メイン画面。デザインはそっくりだが、フォントサイズや配置が微妙に異なる。ベースのAndroidが変更になったことで、レイアウトを一から組み直した結果ではないかと考えられる
Fire HD 10 天気予報の画面。こちらはほぼ同じ表示内容だが、左上の時刻や右下の電池アイコンなどに相違が見られる

 設定項目なども全く同じ、と言いたいところなのだが、1つ紛らわしい変更がある。それはホーム画面に表示する項目(予定、天気予測、話題など)を選択する「ホームコンテンツ」の設定が、Showモードをオンにした状態でしか表示されなくなったことだ。

 従来はこの「ホームコンテンツ」は、Showモードがオフの状態でも設定できたのだが、本製品ではなぜか項目自体が表示されない。グレーアウトではなく、項目ごと消えているので、機能がなくなったと錯覚しかねない。

Fire HD 10 タブレットとして利用中にShowモードの設定を起動すると、本製品(上)は従来の第7世代モデル(下)と違って「ホームコンテンツ」の項目がない
Fire HD 10 Showモードがオンの状態で設定を起動すると、本製品にも「ホームコンテンツ」が表示されている
Fire HD 10 ホームコンテンツで選択できる表示項目は、新旧どちらのモデルでも同じだ

 なぜこのような仕様になったのかは不明で、いずれ修正される可能性もあるが、ホーム画面に表示するコンテンツを取捨選択したい場合は、まずShowモードをオンにし、その後で通知領域から設定画面を開くとよい。

 なお、これ以外の設定項目については、従来とほぼ同じだ。厳密にはドックに接続した時に自動的にShowモードをオンにする項目が省かれているが、これはドックが販売されていない日本では無関係だ。本製品にしかない新機能も存在していないので、要するに従来モデルと同等ということになる。

Fire HD 10 左が本製品、右が従来の第7世代モデル(以下同じ)。従来モデルにあった「自動モード切り替え」のオプションがなくなっているが、ドックが販売されていない日本では実質的に問題はない
Fire HD 10 Alexaの設定画面。項目に違いはない
Fire HD 10 ウェイクワードが「Alexa」と「Amazon」の2種類なのもこれまでと同じだ

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