壁面コンセントに直接接続、モジュール式で機能を追加できるスマートスピーカー「Echo Flex」を使ってみた山口真弘のスマートスピーカー暮らし(2/4 ページ)

» 2019年12月04日 06時01分 公開
[山口真弘ITmedia]

設置場所を取らないEcho Flex

 さて、本製品はコンセントに直接接続できるため、設置場所を取らないのが特徴だ。廊下の低い位置や、洗面所の壁面などにある余剰コンセントに取り付けて、自宅内でのAlexaデバイスの聞き取り範囲を広げられるというわけだ。

 スピーカーの出力は他のEchoシリーズに比べて弱いが、単純なAlexaの音声アナウンスを聞く分には何ら問題はない。音楽を聴くのであれば、壁面に設置する本製品ではなく、スピーカー性能が充実したEchoやEcho Plusを買うのが自然で、この割り切りはアリだと感じる。

 また、本体に内蔵されたマイクの数は、Echo Dotが7個なのに対し、本製品は4個に削減されている。本製品は話し掛けられるのは主に正面方向からのみなので、360度全方向から話し掛けられる他のEchoデバイスよりマイクが少なくとも、何ら問題ないと感じる。

 言い換えると、壁面に設置せず、壁面から引き出した電源タップにつなぐ場合は、このことがネックになる可能性はあるかもしれない。前述の音量ボタンの問題も含め、壁面設置を前提に仕様を決めている節があるので、それ以外の設置方法はあまり考えない方がよいだろう。

音声による操作も可能で常夜灯として便利なナイトライト

 さて、本製品は、底面のUSBポートにオプションを接続することで、機能を追加できることが最大の特徴だ。現在発売されているのは、ナイトライトおよびモーションセンサーの2つだ。順番に見ていこう。

Echo Flex 底面のUSBポートに取り付けられる専用オプション。左がナイトライト、右がモーションセンサー。正確にはAmazon製ではなくサードパーティーの製品だ
Echo Flex Echo Flexに差し込むだけで認識し、アプリで設定できるようになる
Echo Flex これはナイトライトを装着した状態。本体と完全に一体化するので違和感がない
Echo Flex コンセントに差し込んだ状態。ナイトライトは廊下などが定位置になるだろう

 まずナイトライトだが、本製品に取り付けておくことで、周囲の明るさと連動して照明のオン・オフが行える。廊下のコンセントに挿しておくと、夜間に非常に重宝する。

 これだけなら一般的なセンサー付きライトと変わらないのだが、本製品は音声による制御にも対応している。初期設定では「1番目のライト」という名称で認識されているので、「アレクサ、1番目のライトをつけて」と呼びかけることでライトを点灯させられる。

 つまり、センサーでのオン/オフを基本としながらも、音声でもコントロールできるわけだ。ちなみに、音声またはアプリでオン/オフを行った場合、センサーは一時的にオフになり、12時間経つと自動的に復帰する。もし早めに解除したければ、プラグを抜き差しする必要がある。

 音声もしくはアプリを使えば、ライトの明るさの変更も行える。この他、色の変更にも対応しているが、筆者の環境ではアプリ上でしか変更できず、音声による変更はできなかった。何かコツがあるのかもしれない。

Echo Flex ナイトライトは廊下などの常夜灯として重宝する
Echo FlexEcho Flex 明るさと色は、アプリおよび音声で変更できる(画面=左)。Echo Flexとは別の照明デバイスとして認識される(画面=右)
Echo Flex 色のバリエーションは豊富だ。だが青はAlexaの応答LEDと紛らわしく、赤はどぎつい警告色なので、現実的には白もしくは黄色、緑に限られそうだ

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