同日行われた製品発表会で、キングジム 常務取締役 開発本部長 兼 広報室担当 亀田登信氏が「新たな筆記文化創設への挑戦として展開するフリーノは、当社として4回目のクラウドファンディング経由での製品となる。こういった新規概念商品の開発はクラウドファンディングと相性が良く、皆さんの期待に応えられる商品だと考えている」と述べた。
続いて、同社 電子文具開発部 東山慎司氏が「このフリーノは、文房具らしいしたい見やすいノートにこだわった。手書きメモだと、どこに書いたのかを忘れてしまったり、思い出せなかったりしてしまう。こういったモヤモヤを吹き飛ばすなど、デジタルの利便性でアップデートしたのがフリーノだ」と製品の概要を説明した。
さらに「メモを手で書くことで記憶して、記憶を整理して頭の中を滑らかにするという調査結果もある。E-Inkで画面の見やすさを、ワコム製デジタイザとペンで滑らかな書き心地を追求した。タイトルやタグで検索したり、無線LANを内蔵したりしているのでDropboxとの連携も可能だ」と製品の特徴を述べた。
ベースがAndroidのため、ユーザー自身の手で機能を拡張すれば電子書籍の閲覧なども可能だが、手書きによるOCR機能の見送りを含め、まずは「新たな筆記文化の創設」というのがフリーノのコンセプトだという(亀田氏)。
クラウドファンディングを経て、店頭での販売は2020年5月の見込みだ。価格は本体が3万円台中盤〜後半、専用カバーが3000円程度になるのではないかとのことだった。
クラウドファンディングの期間は2020年2月28日までだが、原稿執筆時点で既に300万円以上の出資が集まっており、目標金額の500万円は早々に達成しそうだ。カラーバリエーションなどの展開を含め、今後の動向が気になるところだ。
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