ここまで見てきた操作は、全て従来のモデルでも対応しており、特に目新しいわけではない。本製品が特徴的なのは、別売のワイヤレス充電スタンドと組み合わせて、スタンドに立てかけると、このShowモードに自動的に切り替わるギミックが用意されていることだ。
スタンドから取り外すとタブレット、スタンドに取り付けるとスマートディスプレイとして使えるギミックは、非常に合理的だ。なぜなら手に持った状態でスマートディスプレイとして使うことは考えにくく、逆にスタンドに立てた状態でタブレットとして使う機会は、せいぜい動画の鑑賞や、読書スタンドとして使う用途くらいしかないからだ。
ちなみに従来の設定画面では、スタンドに置いた時にShowモードを起動するか否かだけの設定だったが、本製品ではそこに「横向きに置いた時に」という但し書きが追加された。要するに、縦向きに置いた場合はShowモードに切り替わらず、そのままの画面が維持されるということだ。
この特性を知っておけば、例えば電子書籍やWebページを表示したまま立てかけたいとき、横向きではなく縦向きに置けばよいことが分かる。どちらの状態でも充電は行われるので、Showモードに切り替えたければ横向き、画面を表示したまま充電だけしたければ縦置きと使い分けられる。知っておけば役に立つこともあるだろう。
ちなみにこのワイヤレス充電スタンド、角度は固定となっている。可変にすると倒れやすくなる危険はあるかもしれないが、枕元のやや高い位置に設置すると、画面が上向きで見づらく感じられることがある。せめて2段階くらいの調節はできてほしかったように思う。
なおこのワイヤレス充電スタンドは、規格自体は汎用(はんよう)的に使えるQi(チー)に準拠しており、iPhoneなどQi対応デバイスの充電も行える。またFire HD 8 Plusを他のQi対応ワイヤレス充電器でチャージすることも可能で、試した限りではShowモードに自動的に切り替わる機能もそのまま動作した。サイズがジャストフィットしているだけで、専用品ならではのギミックはないようだ。
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