前回の連載では、在宅でテレワークするにあたって「スマート家電を使えば、オフィスのような快適環境で仕事ができるのでは!?」という考えの基、セールを利用して複数のスマート家電を購入した。
今回は、それらを使い始める前の下準備と、実際に使ってみてどうだったか、というところをお伝えしたい。
→テレワークをもっと快適に! 今こそスマート家電を導入すべき理由
Amazonのスマートスピーカー「Echo」シリーズや、スマートディスプレイ「Echo Show」シリーズ、Googleの「Google Nest」シリーズ、さらにスマートリモコンやスマートプラグなど、「スマート」に使えそうな家電類をいくつかそろえてみたものの、転居して間もない我が家で、最も必要なのは「明かり」だ。
引っ越した直後から、廊下や台所にあった天井埋込み型の照明や、間接照明器具で急場をしのいでいたが、まずはこれを整えたいと考えたのだ。というより、むしろ照明もないのによくこれまで生活していたな、と自分でも感心するくらいだったりはする。
通常のシーリングライトでも、リモコンを使うタイプならスマートリモコンを使えば、スマート家電に早変わりするのだが、セール期間中でさほど金額に差がなかったこともあって、今回は+StyleのスマートLEDシーリングライト(8980円)を導入した。
スマートLEDシーリングライトの導入で実現したかったのは以下の通りだ。
まずは、自宅内の部屋ごとに照明の動作を決めていこう。
以前はスマート家電リモコンを使って、「今は夏だから、18時に点灯」「今は冬だから16時に点灯」と、日没時刻に合わせて手動で設定し直していたが、意外と面倒くさい。そのため、冬から夏にかけて設定を変えず、まだ明るいのに「ピッ」と自動的に点灯するのに任せていた部分もあり、無駄に電気を使っていた。
そのような訳で、「自動的に」取得した日没時刻に合わせて点灯するような仕組みが欲しかったのだ。
仕事をしていると、ときに回りの環境の変化に気づかないことがある。特に、PCの画面に集中していると、部屋の明るさが気にならないのではないだろうか。しかしそれでは目の健康にとって良くない。できれば暗くなりきる前に部屋の照明が自動的につくような仕組みが欲しい。
これは、仕事を切り上げるよう促すためである。もっとも、スマートスピーカーから「蛍の光」を定時に流すよう設定すればいいだけなのかもしれない。
仕事部屋ではなく、リビングやリビングとひと続きになっているキッチン脇で仕事をこなしていることがある。仕事部屋と同様の理由で、自動点灯してくれると手間がかからなくて良い。
親が在宅勤務、子どもは休校や分散登校という状況では、生活リズムがなかなか安定しない。少しでも規則正しい生活をするよう促すためにも、リビングの照明は、一定時刻に消灯するようにスケジューリングしておきたいところだ。そうすれば、強制的にそれぞれの寝室へ入るよう導くことができるだろう。
ただし、いきなり暗くなってしまっては事故が起きかねない。就寝準備を促すべく、段階的に暗くなるようにしておきたい。
例えば、外出時に玄関のスマートスピーカーに向かって、「行ってきます」と言えば、家中の照明を消す、帰宅時に「ただいま」と言えばリビングの照明を点灯する、ということも実現できそうだ。
これにより、消し忘れを防げるし、帰宅時に手探りで部屋まで行かねばならないということもしないで済むだろう。
点灯と消灯をスケジューリングしていればあまり関係ないのだが、長期間、家を空けるのであれば、それだけでなくランダムに点灯や消灯ができる方がいい。防犯対策になるからだ。スマートフォンを使った照明のオン/オフを併用するのもありだろう。
それでは、早速アプリを使って照明をコントロールしてみよう。
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