OSDメニューは電源ボタンを軽く押すと表示され、タッチで操作する。OSDのメニューは3つに分かれる。音量、輝度、コントラストの調整は、画面上に表示される目盛りを画面上のタッチ操作でスライドすることで調整できて分かりやすい反面、USB Type-CとHDMIの入力切り替えやブルーライトの低減機能、ディスプレイの色調設定が抽象的なアイコンのみで表示されており、付属のユーザーズガイドなしでは分かりにくかった。
頻繁に利用する音量と輝度の調整は、OSDメニューを開かずにアクセス可能だ。ダイヤルを下に倒すと輝度調整、上に倒すと音量調整に入る。調整はダイヤルを大きく倒すほど数値が速く上下するが、細かな調整はしにくく感じる。OSDメニューであればタッチ操作で調整できるため、こちらを使った方が便利だろう。
実際にminiHDMIとUSB Type-CのケーブルでPCと接続して、タッチ操作を試してみる。
ノートPCのタッチパッドではないため3本指以上のジェスチャーは認識しないが、1本指のスワイプでスクロール、2本指のピンチイン/アウトで拡大/縮小、2本指のタップで右クリックが可能で、Google Chromeではスマホやタブレットのようにウィンドウ端から大きく左右にスワイプすることで戻る/進む操作ができた。
「CLIP STUDIO PAINT」や「Adobe Photoshop」のようなペイント/画像編集ツールでは、2本指で画像をひねるようにスワイプすることで画像を回転できる他、筆圧は検知しないが1本指で描画可能だ。イラストを描く場合は筆圧の強弱を利用して線を引くのであまり重要ではないが、ビデオ会議中などでWindows標準アプリの「フォト」などで資料画像に補足を入れて提出したり、Microsoftの「Whiteboard」のようなオンラインホワイトボードを使ったりする場面でも手軽に指で文字を書ける。
他にも、PDFビューアーで細かい文字を拡大したり、上下にスワイプしたりすれば、ページを送れるためタブレットを操作している感覚に近くなる。Excelでも拡大/縮小に対応しているので、シートの全体を見渡すために縮小したり、集中したい作業範囲を決めるために拡大したりと、在宅ワークでの使い道も広そうだ。
これは小さな変化だが、高いリフレッシュレートで映像を表示しているとマウスカーソルの動きもなめらかになり、見失いにくくなる。ExcelやWordといった資料やPDFファイルといった白が多い画面の上でカーソルを移動させていても動きを追いかけやすい。
対面の打ち合わせなどで表示画面を複製し、プレゼン資料を共有できる利点もある。
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