E Ink電子ノート「QUADERNO(クアデルノ)」をライバル製品と比較した第2世代に進化して大幅パワーアップ!(3/5 ページ)

» 2021年08月11日 12時00分 公開
[山口真弘ITmedia]

ファイル閲覧の快適さは一日の長あり

 最近は、本製品のようなE Ink採用のノート機能搭載デバイスが続々と登場している。本製品の特徴を知るには、これらと使い比べてみるのが一番だ。今回は、それぞれ10.3型となる楽天の「Kobo Elipsa」、および「BOOX Note Air」と比べてみよう。

QUADERNO FMVDP51 楽天の「Kobo Elipsa」(右)は、読書端末ながら電子ノート機能を搭載している
QUADERNO FMVDP51 「BOOX Note Air」(右)は、Google Playが利用できるE Ink搭載のAndroidタブレットで、ノート機能を標準搭載している
QUADERNO FMVDP51 厚みの比較。右上が「Kobo Elipsa」(約7.6mm)、右下が「BOOX Note Air」(約5.8mm)。前者には圧勝しているが、後者は全体が均等に薄く、本製品とは五分五分といったところだ

 本製品をこれらの競合製品と使い比べて感じるのは、何といってもデバイス内にあるPDFの閲覧のしやすさだ。扱いやすさ、といった方がいいかもしれない。

 具体的には、ノートの新規作成はもちろん、最近開いた履歴から素早く呼び出せるのに加え、ページの一覧をサムネイルで表示したり、指定ページにジャンプしたり、ページの挿入や削除、書き込みだけの削除、ドキュメントの複製や名前の変更など、おおよそ考えられる操作が行える。強いて挙げれば、目次のないPDFでは、先頭ページにワンタップで戻れないのが気になるくらいだ。

 面白いのは、手書きで「☆」もしくは「*」マークを書き込んでおくことで、該当のページを呼び出せる機能(マーク検索)が挙げられる。本製品はタグやしおりを追加する機能はないが、この機能のおかげで、必要なページにマークを付けておき、自由自在に行き来することができる。ページ数の多いPDFを扱う場合は便利だ。

 PDF1.7に準拠しており、Acrobatなどで書き込んだマークアップもきちんと表示できる。コメントが表示できないため校正作業には使えないが、前述のKobo Elipsaなどは書き込んだ丸や四角、矢印すら表示できないので、全体的には優秀な部類に入る。

QUADERNO FMVDP51 ドキュメントは履歴から素早く呼び出せる
QUADERNO FMVDP51 本文の検索にも対応している
QUADERNO FMVDP51 メニューの一覧画面。なぜか2ページに分かれており、ここは1ページにまとめて欲しかったところだ。また、並び順がやや分かりにくいのも多少気になる
QUADERNO FMVDP51 ページ内に手書きで「☆」または「*」を書き込んでおくと、マークとして機能する
QUADERNO FMVDP51 マーク検索を使って、「☆」または「*」を書き込んだページをすぐに呼び出せる。タグ付けのようなものだと考えるとよい
QUADERNO FMVDP51 ビューアはPDF1.7に準拠している。このようなさまざまな注釈を書き込んだPDFを本製品で表示すると……
QUADERNO FMVDP51 注釈ツールはほぼ完全に再現できる。ただし各注釈に付けたコメントの類はほぼ無視されるので、校正のやり取りには使いづらい

 さらに見開き表示にも対応している他、左右とじの切り替えにも対応しており、PDFの電子書籍の閲覧も問題なく行える。さらにAcrobatなどではおなじみとなる見開きの表紙設定も行えるので、見開きが1ページずれた場合の対応も容易だ。ちなみに見開きに切り替えると、画面が自動的に横向きになる。

 なお新規に作られるノートの名前は、「大学ノート_20210701.pdf」のように、選択したテンプレート名の後に日付が入るフォーマットだ。個人的には、日付と名前が逆順の方が使いやすいのだが、ファイル名を一からつけなくてはいけないKobo Elipsaや、日付がなく連番だけで管理されるタイプよりは使いやすい。

QUADERNO FMVDP51 見開き表示にも対応する
QUADERNO FMVDP51 見開きの左右を入れ替えられる機能も備える。これならば、右とじの電子書籍も表示可能だ
QUADERNO FMVDP51 ドキュメント名のフォーマットは「テンプレートの種類_年月日」となる。時系列で並ぶので管理も容易だが、時刻の挿入、日付を先頭にするといったカスタマイズには将来的に対応して欲しいところだ

 次に、外部への書き出しや取り込みについて見ていく。

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