今回のイベントで、Intelはゲーム向けの超解像技術「Xe Super Sampling(Xe SS)」の投入も発表した。
Xe SSは、GPU全体への負荷を抑えつつ描画をアップスケールできる(解像度を引き上げる)仕組みだ。基本的な考え方はNVIDIAの「DLSS(Deep Learning Super Sampling)」やAMDの「FidelityFX Super Resolution(FSR)」と同じで、機械学習エンジンを超解像処理に用いることで負荷を低減している。
機械学習エンジンは、Xe-HPGに搭載されているマトリックスエンジン(XMX:Xe Matrix Extensions)か「DP4a」を利用できる。DP4AはXe-LPアーキテクチャのGPU(Iris Xe GraphicsやIris Xe MAX Grahics)にも搭載されているので、DP4aでの処理を選択すれば既存のXe-LPアーキテクチャのGPUでも超解像処理を実現可能だ。
ゲームがXe SSに対応するために必要なSDK(ソフトウェア開発キット)は、8月中に公開される見通しとなっている。
今回のイベントで、Intelは今後のハイパフォーマンスゲーミング向けGPUのロードマップを披露している。
Alchemistの次は、Xe-HPGを改良したXe2-HPGアーキテクチャを採用する「Battlemage」を予定している。その次は、Xe2-HPGをさらに改良したXe3-HPGアーキテクチャのGPU「Celestial」を投入する計画だ。Celestialの次は、「次世代のXeアーキテクチャ」を採用する「Druid」が登場するという。
このように、同社は今後もゲーミング向けGPUを積極的に投入していく姿勢を示している。今後、IntelのGPUに最適化されたゲームがどれだけ投入されるか、注目したい。
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