Lexar SL660 BLAZEには、標準でLexarDataShieldアプリが格納されている。これは、どちらもPCへインストールせず、SSDから直接起動させるプログラムだ。
同アプリでは、“金庫”のようにデータを暗号化して保存できる。この領域に格納したデータは、AES 256ビット暗号化が行われる。しかも、ここから削除したファイルは、その場で完全に消去となり、復元することはできない。ビジネスパーソンであれば最高機密文書を、プライベート利用であれば見られたくないデータを保管するのにうってつけの場所なのだ。
LexarDataShieldの利用手順を見ていこう。
LexarDataShieldのアイコンをダブルクリックすると、(英文の)使用許諾に同意するかどうかが尋ねられるので、問題ないようであれば「I Agree」をクリックして「Next」を選ぶ。その後、保護領域のための6文字以上のパスワード、パスワードを思い出すヒントを設定し、利用を開始する。
パスワードを入力してアプリを開くと、ファイル管理画面が表示される。上がLexar SL660 BLAZE内の保護領域、下がローカルの領域だ。
見られたくない、もしくは見られてはいけないようなファイルやフォルダーは、上部の「Flash Drive」に入れよう。いったん、Flash Driveをダブルクリックして、何も入っていないことを確認したら、メニューから「File」→「Add File(s)」をクリックしていく。
後は、開いたファイル管理画面から任意のものを選び「Encryption」をクリック。
転送が完了すると、その旨を示すダイアログボックスが表示されるので、「Comfirm」をクリックして完了させよう。
LexarDataShield外のウィンドウ、またはアプリ下部からドラッグ&ドロップして、保護領域に転送することも可能だ。
保護領域に転送されたデータは、通常のファイル操作では開くことができない。いや、むしろ、そこに存在していることすら分からない。というのも、ドライブを開いても、影も形も見えないからだ。
一般的なPC環境では、本製品の仕様通りの速度は出ない場合が多いとは言え、実際に使ってみた印象では単純に「速い」と感じた。40MB近くある撮影データが一瞬で転送されたからだ。
これなら、Google フォトに預けてある100GB近い写真や動画を保存するのに、さほど時間がかからなそうだ。しかも、見られたくない写真は、存在しないように格納することもできる。あれもしたい、これもしたい……とLexar SL660 BLAZEを片手に、あらぬ野望がムラムラと膨らむのであった。
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