“秘密の領域”が優秀! あることすら悟られないセキュリティ領域のあるポータブルSSDを試すポータブルストレージの道(2/3 ページ)

» 2022年02月25日 12時00分 公開
[渡辺まりかITmedia]

USB 3.2 Gen2 x2接続時は内蔵SSDと同等の高速なスピード

 トップバッターは、やはりUSB 3.2 Gen2 x2の環境だ。とはいえ、ノートPCではその環境を備えているケースは少ないので、デスクトップPCにGIGABYTEのUSB 3.2 Gen2 x2増設カード「GC-USB 3.2 GEN2X2」を追加した。

 用意したデスクトップPCのスペックは、CPUに第12世代Core i9-12900(16コア24スレッド、最大5.1GHz)、メモリは16GB(DDR4-3200)、SSDは1TB(PCI Express 4接続)、OSはWindows 11 Proだ。

 CrystalDiskMarkの結果を見れば明らかなように、内蔵SSDといっても過言ではないスピードが出ている。これならば、Lexar SL660 BLAZEにゲームをインストールしてプレイしても、ストレスなく快適に遊べるだろう。

Lexar SL660 BLAZE USB 3.2 Gen2 x2で接続した状態のテスト結果。公称値通りの速度が出ているのが分かる

 前述のように、今日のノートPCではThunderbolt端子を備えたモデルが数多く出ている。そこで、上記のデスクトップPCに用意されたThunderbolt 4端子にLexar SL660 BLAZEを接続してテストした結果が下記となる。

Lexar SL660 BLAZE 普及が始まっているThunderbolt 4だが、USB 3.2 Gen2x2をサポートしていないためスピードは劣るものの、それでも毎秒1000MB以上の読み出し速度は出ている

 次に利用ケースが多いと思われる、Type-AとType-CのUSB端子(USB 3.1 Gen2)を備えた2019年春モデルのLAVIE Pro Mobile(CPU:intel Core i5-8265U、メモリ:8GB、ストレージ:256GBのSSD。Windows 11にアップデート済み)で計測した。

 5回計測を行った平均値は、読み出し速度が毎秒1057.5MB、書き込み速度が毎秒351.4MBだった。その後、USB 3.1規格(このモデルはUSB Type-A、USB Type-CともにUSB 3.1なのだ)であるUSB Type-Aポートに接続して試してみたが、やはり書き込み速度だけが極端に遅かった。最大で毎秒10GBの転送速度があるはずのポートなのだが……。

Lexar SL660 BLAZE 極端に書き込み速度が遅いため、あまりあてにならない結果となったしまった。むしろ、スペックの低いReevo(CPU:intel N4100、メモリ:8GB、ストレージ:eMMC 128GB、接続ポート:USB 3.0 USB Type-C)の方が速度が出た

 もちろん、Macでも試してみた。テスト機は13インチMacBook Pro (CPU:Intel Core i7 2.3GHz、メモリ:16GB、ストレージ:APPLE SSD AP1024N 1TB)のThunderbolt 3端子に接続し、「Blackmagic Disk Speed Test」を実行した。

 5回テストした平均が、書き込み速度毎秒826.9MB、読み出し速度毎秒899.6MBとなった。なお、最高値は同じく毎秒909.6MB、毎秒838.6MBだった。やはり、Thunderbolt 3やUSB 3.1 Gen2規格のポートでは、仕様上の最大スピード(理論値)には届かない。猫に小判といったところか。

Lexar SL660 BLAZE 購入当初は「盛り盛り」だと思っていたMacBook Proでもポートがネックに。それでも充分に速いのだが

 最後に、標準で用意されているLexarDataShieldアプリを使ってみよう。

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