先週、電源ユニットの新製品で注目を集めていたのが、FSPのATXモデル「CANNON PRO 2000W」だ。定格2000Wモデルで、価格は5万8000円強(税込み、以下同様)となる。
80 PLUS GOLD 230V EU認証を取得したフルモジュラー式のモデルで、PCIe 6+2コネクターが最大18個使える仕様となっている。本体には135mmファンを搭載し、電源効率と安定性を高める独自設計のチップセット「FSP MIA IC」を積む。奥行きは約200mmで、メーカー保証は3年だ。
定格2000Wを実現するには、AC入力電圧200〜240Vの環境が欠かせない。そのため、単相200Vコンセント専用のACケーブルを付属しているのがポイントだ。国内で一般的な100〜115V環境下で使うなら、別途ACケーブルを調達する必要がある。その場合の出力上限は1200Wだ。
なお、2022年1月にはSilverStoneから定格2050Wの「HELA 2050 Platinum」(8万1000円強)が登場しているが、こちらは一般的な100V用のACケーブルがセットになる。
流通量は限られているものの、反響は上々のようだ。入荷したオリオスペックは「HELA 2050 Platinumもすぐ売り切れになりましたが、CANNON PRO 2000Wも早速動いていますね。どちらもマイニングを含めた、複数台のグラフィックスカードを使う特殊な用途で注目されているんだと思います。やはり買われていくのは、単相200V環境をお持ちの方なのでしょう」と話していた。
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