プロナビ

モンスターGPU「GeForce RTX 3090 Ti」はクリエイターにとっての福音? モンスターCPUと組み合わせて使った結果(2/3 ページ)

» 2022年05月27日 13時00分 公開
[迎悟,ITmedia]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Threadripper 3970X×RTX 3090 Tiの実力をチェック!

 ここからは、Ryzen Threadripper 3970Xを軸とする自作PCにMSIとZOTACのグラフィックスカードを組み込んでベンチマークテストを行う。今回は、比較対象としてGeForce RTX 3090を搭載する「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3090 AMP Extreme Holo」も用意している。

 自作PCの主なスペックは以下の通りだ(一部再掲)。

  • OS:Windows 11 Pro
  • CPU:Ryzen Threadripper 3970X(3.7GHz〜4.5GHz、32コア64スレッド)
  • メインメモリ:256GB(32GB×8、DDR4-3200規格)
  • SSD:1TB(PCI Express接続)
  • 電源容量:最大1000W

 先に結論からいうと、4K解像度で負荷が高まると、GeForce RTX 3090 Tiの優位性が見えてくる。具体的にはどういうことなのか、テストの結果をチェックしていこう。

おことわり

 グラフィックスカードの正式名称は長いため、ここからは以下の通り略して記載する。

  • MSI GeForce RTX 3090 Ti SUPRIM X 24G→GeForce RTX 3090 Ti(MSI)
  • ZOTAC GAMING GeForce RTX 3090 Ti AMP Extreme Holo→GeForce RTX 3090 Ti(ZOTAC)
  • ZOTAC GAMING GeForce RTX 3090 AMP Extreme Holo→GeForce RTX 3090(ZOTAC)

スペック テストに利用する自作PCの主なスペック(グラフィックスカードを除く)

3DMark

 まず、3Dグラフィックスのパフォーマンスをチェックする「3DMark」で幾つかのテストを実行してみる。今回はDirectX 11ベースの「Fire Strike Extreme」と、DirectX 12ベースの「Night Raid」「Time Spy Extreme」を実行した。総合スコアは以下の通りだ。

  • Fire Strike Extreme(レンダリング解像度:2560×1440ピクセル)
    • GeForce RTX 3090 Ti(MSI):1万3448ポイント
    • GeForce RTX 3090 Ti(ZOTAC):1万3558ポイント
    • GeForce RTX 3090(ZOTAC):1万2649ポイント
  • Night Raid(レンダリング解像度:1920×1080ピクセル)
    • GeForce RTX 3090 Ti(MSI):4万7613ポイント
    • GeForce RTX 3090 Ti(ZOTAC):5万24ポイント
    • GeForce RTX 3090(ZOTAC):4万9887ポイント
  • Time Spy Extreme(レンダリング解像度:3840×2160ピクセル)
    • GeForce RTX 3090 Ti(MSI):9335ポイント
    • GeForce RTX 3090 Ti(ZOTAC):9440ポイント
    • GeForce RTX 3090(ZOTAC):9321ポイント

 僅差ではあるが、おおむねGeForce RTX 3090 Tiの方がスコアが良好である。ただし、そこまで有意な差かといえば、そこまででもない。

3DMark 3DMarkの総合スコア

ゲーミングだとCPUも重要

 この後、「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク(FF14ベンチマーク)」と「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク(FF15ベンチマーク)」も実行してみた。スコアは3DMarkとおおむね同じ傾向で、解像度が高くなるほどGeForce RTX 3090 Tiの有意性が高まる。

 ……のだが、筆者が思ったほどスコアが高くない。少しモヤモヤした筆者は、関係者に話を聞いてみた。すると、「使っているCPUの都合でスコアが振るわないのではないか?」とのことだった。いわく、マルチコア/マルチスレッド性能に“全振り”したRyzen Threadripper 3000シリーズは、ベンチマークテストによっては最新のRyzenプロセッサよりもスコアが低くなることがあるという。今回行ったテストなら、3DMarkでは最大で3割ほど低いスコアになるようだ。

 思えば、Ryzen Threadripper 3970Xは1世代前の「Zen 2アーキテクチャ」ベースである。32コア64スレッドというコンシューマーでも手に入るCPUとしては“モンスター級”であることは変わりないが、1コア当たりの性能は現行のRyzen 5000シリーズの方が高い。

 ゲーミングメインでGeForce RTX 3090 Tiを搭載しようという場合、最新のRyzenプロセッサ、あるいはCoreプロセッサの上位モデルと組み合わせた方が“バランス良くハイパフォーマンスなPC”を構築できるだろう(参考記事)。

 では、今回の本題である“クリエイターが使う前提”に立った場合は、どうなるのだろうか……?

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月24日 更新
  1. “置き場所に困る”大容量ポタ電の壁を打破! 冷蔵庫を3日動かすEcoFlow「DELTA Gen4」シリーズが日本上陸 (2026年10月23日)
  2. 若者向けのカラフルな新「Dell 14S」が日本上陸 11月1日まで4.5万円引きの14万9800円から (2026年10月22日)
  3. 折りたたみ型から薄型まで! スマホやタブレットで“本気”の文字入力に使える持ち運び用キーボードを選ぶコツ (2026年10月23日)
  4. FCCLが「FMV Keyboard X」の一般販売を開始 ハイスペックマウス「FMV Mouse X」も同時発売 (2026年10月22日)
  5. 「Galaxy Watch9」を1週間使って分かったこと Pixel Watchと比べた使い勝手は? (2026年10月23日)
  6. 「iPhone Duo」を1週間使って分かった、全部盛りではない“上質さ” 心地いい開閉ヒンジの内部を見るために“非破壊検査”してみた (2026年10月21日)
  7. 天空が12月25日に発売する「GPD WIN Max 3」国内正規版 実機に触れてきた (2026年10月23日)
  8. 約22万円の新型「Mac mini」で初めてのローカルAI体験 ストレージの価格高騰対策にピッタリかも (2026年10月20日)
  9. スマホは「バッグの中」から「外」へ AULUMUのスリングバッグ2種で移動時のプチストレスを解消した (2026年10月22日)
  10. PFUから33万円キーボード「HHKB Professional Elite」登場! 英語配列のみで有線特化の“原点回帰” 全世界300台限定 (2026年10月22日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー