インテルの最新CPUである「第12世代Coreプロセッサ(開発コード名:Alder Lake)」はエンスージアスト(求道者)用のデスクトップ向けを皮切りに、モバイル向け、一般デスクトップ向けとラインアップを拡充してきた。同じアーキテクチャをさまざまなフォームファクターで展開していることが“強み”といえる。
モバイル向け製品の場合、搭載するノートPCが一定の条件(※1)を満たすと内蔵GPUの名称が「Iris Xe Graphics」となる。Iris Xe Graphicsは軽量品質であれば新しめのゲームも快適に楽しめる。さらに、一定の要件を満たすと「Intel Evoプラットフォーム」の認証も受けることができる。第12世代Coreプロセッサ向けのEvoプラットフォームプログラムでは、よりハイパフォーマンスな「Hシリーズ」や、自社開発の外部GPU「Intel Arc Graphics」のモバイル向け製品を搭載するノートPCも認定対象に加わった。
(※)Core i5以上のCPUを搭載し、メインメモリが標準で8GB以上かつデュアルチャネル構成であること
Intel Arc Graphicsを搭載するノートPCは、幾つかグローバル発表されているものの、実際の製品はほとんど出回っていない。今回の説明会の会場でも、Arc Graphics A370Mを搭載する「リファレンスデザイン」のノートPCが展示されるにとどまった。
今回の説明会では、「Intel Arc Graphicsに賛同するメーカー」としてNECパーソナルコンピュータ(NECPC)で商品企画本部長を務める藤原清幸氏も登壇した。藤原本部長は「2022年は(初代の)PC-9801が発売されてから40周年という節目の年でもある。そういう意味でも、Intel Arc(Graphics)を搭載する製品に取り組み、インテルと密に協業を深めることによって、より(製品の)ユーザー体験を高め、PC業界全体の活性化につなげていきたい」と語る。
NECPCからArc Graphicsを搭載するPC製品は特に発表されていないが、今後登場する可能性はありそうである。
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