Shenzhen GPD Technologyの8型モデル「GPD Pocket 3」を外に持ち出して、自宅と同じ作業環境を外で構築できるのか、その環境で自宅で行うのと遜色なく作業できるのかを前回の記事で確かめた。
結果からみれば、トリプルディスプレイ環境をわけなく構築できたし、最も作業効率に影響する文字入力作業も、外付けキーボードを追加することで、全く問題なく作業できた。むしろ、何にも邪魔されず、気が散ることもないので、自宅以上パフォーマンスが上がり、短時間で原稿を書き終えられた。
「メインで使っているPCを持ち出したんだから当たり前じゃないか」――その通りだ。なので、今回は、主に寝床でのブログ執筆で出番の増えた6型モデル「GPD MicroPC 2021ver」(以下、MicroPC)を使って、仕事がどこまでできるかをねちっこく検証してみたい。
MicroPCは、1280×720ピクセル表示に対応した6型ディスプレイを持つ超小型PCだ。CPUは4コア4スレッドのCeleron N4120(1.1GHz〜2.6GHz)、メモリは8GB(LPDDR4)、ストレージは256GB M.2 SSDとなる。
USB 3.0対応のUSB Type-A端子を3基、USB 3.0対応のUSB Type-C端子(USB Power Delivery/DisplayPort Alternate Mode対応)を1基、HDMI 2.0の出力端子、ギガビットイーサネット対応の有線LAN(RJ-45)、シリアルポート(RS-232C)など、これでもかというほどインタフェースが充実している。
ボディーサイズは約153(幅)×113(奥行き)×23.5(厚さ)mm、重量は実測で439gとコンパクトなせいか、文房具のようなツール感がある。それゆえ、「どこにでも持ち歩きたいな」と思わせてくれるのだが、持っていても使えなくてはタンスの肥やし、いや、バックパックの肥やしとなってしまう。タンスならまだしも、持ち運んでいれば荷物になるので余計にたちが悪い。
今回は、かな入力派の筆者が、MicroPC搭載のケータイのようなキーボードでのローマ字入力をどれだけの時間、我慢ができるのか、外付けディスプレイなしで作業できるのか、トリプルディスプレイ環境を構築できるのか、画像編集までできるのかなどを検証した。
と、ここまでMicroPC本体のキーボード(実際はキーボタン風)で入力しているのだが、既にかなりのストレスを感じていることをお伝えしたい。
MicroPC本体だけでの展開が限界に近づいてきた。
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