作業開始から3時間近くが経過した。その間、「どうせならDuet Display(スマホをサブディスプレイにするアプリ)を試したい」と、無駄な奮闘をしてしまったため、予想以上に進ちょく状況が悪い。バッテリーはどんどん減っていくのに。
作業スピードアップのため、ここで外付けディスプレイを投入しよう。これまたおなじみのモバイルディスプレイ「UNIQ Prometheus Monitor 15.6 FHD」(UQ-PM15FHD)と、Sculptor「Sculptor MU140LA」(14型/4K)だ。
モバイルディスプレイを接続すると、バッテリー消費が激しくなる。MicroPC内のバッテリー残量が3分の1近くになってしまったこともあり、モバイルバッテリーも投入しよう。
配線は、次のような形を取った。MicroPCとUNIQ Prometheus Monitor 15.6 FHDをUSB Type-Cケーブルで接続して映像データを出力する。UNIQ Prometheus Monitor 15.6 FHDにはモバイルバッテリーを接続し、MicroPCへパススルー充電を行う。
SculptorとMicroPCは、HDMIケーブルとUSBケーブルで接続する。モバイルディスプレイに電力を供給する必要があるので、HDMIケーブルだけというわけにはいかないのだ。
ところが、ここで問題が発生した。Sculptorの画面が明滅し始めたのだ。
「まさか、HDMIポートに不具合でも?」と心配したが、USBケーブルをMicroPCではなく、モバイルバッテリーの空いているUSB Type-A端子に接続したところ、表示が安定した。どうやら、MicroPCからの電源供給が足りなかったようだ。
これで、MicroPCでもトリプルディスプレイ環境を構築できるということが確かめられた。
原稿作成の仕上げは、画像編集に耐えられるかどうかだ。
ここでは、(個人的に)定番の画像編集アプリ「PhotoScape」を使ってみた。無料版でもクロップやリサイズ、明暗度、コントラスト、ホワイトバランスの調整、オブジェクト挿入、画像の連結など、原稿内で使う画像の編集に必要な機能を利用できる。
モバイルディスプレイを2台接続し、大量の写真を格納した(しかも、階層化されていない)フォルダーを開いたまま、画像編集できるのだろうか、と不安だったが、これといってカクついたり引っかかったりすることなく、操作を続けることができた。
試しに3MB超の画像4枚を連結(タイル状に並べて1枚の画像に)してみたところ、さすがに動きがカクつくようになった。また、アプリウィンドウのサイズを変更しようと操作したところ、マウスポインターに追従しづらくなる事象も発生した。
MicroPCで今後、画像連結のような操作を頻繁にするのであれば、モバイルディスプレイの接続を外したり、ある程度画像サイズを縮小したりしてからの方がよさそうだ。
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