電源はSFX規格で、最大750Wの出力に対応する。GPU補助電源は最新規格の「12VHPWR」プラグの他、旧規格の8ピンプラグも3本用意している。8ピンプラグは「6ピン+2ピン」構成なので、6ピンコネクターを用意しているグラフィックスカードにも対応可能だ。ただし、グラフィックスカードの最大消費電力は450W以内に収める必要がある。
今回のIntelお勧め構成では、PCI Express 5.0 x16スロットにASUS JAPANのグラフィックスカード「TUF Gaming GeForce RTX 3080 Ti OC Edition」が搭載されていた。
ちなみに、Compute UnitやPCI Expressカードの着脱は、説明書を読めばできるにはできるのだが、かなりガッチリと取り付けられているため、思った以上に力を使う。メンテナンス目的でカード類の着脱を頻繁にする場合は「大きなタワー型ボディー」の方が作業を楽に行えるだろう。
ただし、NUC 13 Extreme Kitの側面や天面/底面パネルの着脱は非常に簡単なので、日常のホコリ取りはとても楽である。空冷構造なので、ホコリというホコリはしっかりと除去しておきたい所である。
NUC 13 Extreme Kitはポート類も充実している。
本体前面上方にはUSB 2.0 Type-A端子×2、USB 3.2 Gen 2x2(USB 20Gbps) Type-C端子と3.5mmイヤフォン/マイクコンボ端子を備えている。アクセスしやすい場所にUSB 3.2 Gen 2x2 Type-C端子があるので、より高速なUSB 3.2 Gen 2x2接続の外付けSSDを生かしやすい。
背面にはWi-Fi 6E用アンテナ端子、有線LAN端子×2、USB 3.2 Gen 2(USB 10Gbps) Type-A端子×6、Thunderbolt 4(USB4/USB 40Gbps)端子とHDMI 2.1出力端子を備えている。デスクトップPCでThunderbolt 4端子を標準装備しているのは、結構大きな強みといえる。Thunderbolt 3/4対応のストレージを用意すれば、長時間の動画を編集する際に便利に使えるだろう。USB端子も比較的豊富なので、動画のリアルタイム配信者にもお勧めしやすい。
ネットワーク回りに着目すると、2基の有線LAN端子はそれぞれ10GBASE-T(10Gbpsイーサネット)と2.5GBASE-T(2.5Gbpsイーサネット)に対応している。最近少しずつ増加傾向にある1Gbps超のブロードバンドサービスとも組み合わせやすい上、動画編集という観点ではLAN越しでのデータ共有をより高速に行えるというメリットもある(別途対応するルーターやスイッチ/ハブを用意する必要あり)。
無線LAN(Wi-Fi)は、2.4GHz/5GHz帯に加えて6GHz帯での通信に対応する「Wi-Fi 6E」を利用可能だ。ただし、6GHz帯で通信するには最新のドライバーを適用する必要がある。Bluetooth 5.2も使える(ドライバーによってはBluetooth 5.3まで対応可能)。
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