ADSパネルを搭載したアイリスオーヤマの13.3型モバイルディスプレイをチェック 15.6型モデルとも比べてみたモバイルディスプレイの道(2/3 ページ)

» 2023年02月15日 12時00分 公開
[山口真弘ITmedia]
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同時発売の15.6型モデルよりも画面は暗め?

 早速使ってみよう。ポートが左側面に配置されているのは15.6型モデルと変わらない。USB Type-Cポートは2基あるが、1基は電源供給用なので、USB Type-Cで接続する場合は最下段のHDMIポートの隣にあるUSB Type-Cポートを使用する。

 実際に使ってみて気になるのは、全体的に画面が暗いことだ。これはUSB Type-C接続時の明るさがデフォルトで「30」に固定されているためだが、これを「70」程度まで上げても、斜め方向から見ると暗さを感じる。ノングレアのせいももちろんあるだろうが、輝度が高めのディスプレイが好みだという人は要注意だろう。

アイリスオーヤマ DP-BF132S-B 13.3型 モバイルディスプレイ ポートは左側面に配置される。HDMIとUSB Type-Cに両対応する
アイリスオーヤマ DP-BF132S-B 13.3型 モバイルディスプレイ レノボ・ジャパンの14型モバイルPC「ThinkPad X1 Carbon(2019)」と並べたところ。パネルの特性か、やや赤みがかっている
アイリスオーヤマ DP-BF132S-B 13.3型 モバイルディスプレイ 横方向から見た時は少し暗くなりがちだ。前回の15.6型にも共通する特性だが、本製品のほうがやや顕著である
アイリスオーヤマ DP-BF132S-B 13.3型 モバイルディスプレイ 左側面ポートは一段奥にあるため、ノートPCとぴったり並べてもケーブルが干渉しにくい
アイリスオーヤマ DP-BF132S-B 13.3型 モバイルディスプレイ 奥行きを取らないので、ノートPCと背中合わせにしても設置スペースは最小限で済む
アイリスオーヤマ DP-BF132S-B 13.3型 モバイルディスプレイ ベゼルは画面との間に段差があるタイプだ。幅は左右および上部ともに5mmとスリムである

 気をつけたいのは、縦向きでの設置には事実上対応しないことだ。付属のスタンドは横向きでの利用を前提としており、強引に縦方向に設置すると絶えず転倒の危険があること、タブレットスタンドなどに立てようとしてもスタンドをたたんだ段階でポートがふさがってしまい、ケーブルを接続できなくなるためだ。ディスプレイアームに取り付けるギミックもないので気をつけよう。

アイリスオーヤマ DP-BF132S-B 13.3型 モバイルディスプレイ 強引に縦置きにした状態。完全に垂直となるので前のめりに倒れやすい。またこの状態ではボタンが底面に来るため、OSDメニューを操作できない

15.6型モデルとの細かな違い

 同一メーカーの製品は、値下げやセールが同じタイミングで行われることが多いので、一方を購入しようと調べているうちにもう一方の存在に気が付き、目移りすることは十分にあり得る。そのため、サイズが異なる製品であっても相違点を知りたい人もいるだろう。

 この両製品で画面サイズ以外の違いとして挙げられるのは、パネル(本製品はADS、15.6型モデルはAAS)および視野角(本製品は170度、15.6型モデルは178度)、コントラスト比(本製品は800:1、15.6型モデルは700:1)の3点だ。用いられているパネルが異なっていることから、スペックに違いが出ていると考えられる。

 そういったわけで両製品を並べてチェックしてみたが、見た目にすぐ分かるような差はない。ただ15.6型モデルに比べると本製品は赤みがやや強く、また斜め方向から見た時に画面が暗くなりがちな傾向があったり、15.6型の方が黒が引き締まっているように感じられたりと、全体的には15.6型の方が優れているように感じられた。実用性に欠けるレベルではないのだが、色の正確性が求められる用途では、利用は慎重になった方がいいだろう。

アイリスオーヤマ DP-BF132S-B 13.3型 モバイルディスプレイ 左が前回紹介した15.6型モデル、右が今回の13.3型モデル。パネルが異なるためか本製品は若干赤みが強い
アイリスオーヤマ DP-BF132S-B 13.3型 モバイルディスプレイ 斜め方向から見たところ。本製品(右)の方が画面が暗く見えがちだ

 最後に、OSD回りをチェックしよう。

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