早速使ってみよう。ポートが左側面に配置されているのは15.6型モデルと変わらない。USB Type-Cポートは2基あるが、1基は電源供給用なので、USB Type-Cで接続する場合は最下段のHDMIポートの隣にあるUSB Type-Cポートを使用する。
実際に使ってみて気になるのは、全体的に画面が暗いことだ。これはUSB Type-C接続時の明るさがデフォルトで「30」に固定されているためだが、これを「70」程度まで上げても、斜め方向から見ると暗さを感じる。ノングレアのせいももちろんあるだろうが、輝度が高めのディスプレイが好みだという人は要注意だろう。
気をつけたいのは、縦向きでの設置には事実上対応しないことだ。付属のスタンドは横向きでの利用を前提としており、強引に縦方向に設置すると絶えず転倒の危険があること、タブレットスタンドなどに立てようとしてもスタンドをたたんだ段階でポートがふさがってしまい、ケーブルを接続できなくなるためだ。ディスプレイアームに取り付けるギミックもないので気をつけよう。
同一メーカーの製品は、値下げやセールが同じタイミングで行われることが多いので、一方を購入しようと調べているうちにもう一方の存在に気が付き、目移りすることは十分にあり得る。そのため、サイズが異なる製品であっても相違点を知りたい人もいるだろう。
この両製品で画面サイズ以外の違いとして挙げられるのは、パネル(本製品はADS、15.6型モデルはAAS)および視野角(本製品は170度、15.6型モデルは178度)、コントラスト比(本製品は800:1、15.6型モデルは700:1)の3点だ。用いられているパネルが異なっていることから、スペックに違いが出ていると考えられる。
そういったわけで両製品を並べてチェックしてみたが、見た目にすぐ分かるような差はない。ただ15.6型モデルに比べると本製品は赤みがやや強く、また斜め方向から見た時に画面が暗くなりがちな傾向があったり、15.6型の方が黒が引き締まっているように感じられたりと、全体的には15.6型の方が優れているように感じられた。実用性に欠けるレベルではないのだが、色の正確性が求められる用途では、利用は慎重になった方がいいだろう。
最後に、OSD回りをチェックしよう。
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