プロナビ

2024年度に「デジタル教科書」本格始動 BenQは日本の電子黒板市場でどう戦う?(3/3 ページ)

» 2023年04月11日 12時00分 公開
[石井英男,ITmedia]
前のページへ 1|2|3       

電子黒板に「空気品質センサー」や「マイナスイオン発生器」を新搭載

高見氏 ベンキュージャパンの高見裕介氏

 セッションの最後には、ベンキュージャパンの高見裕介氏(エンタープライズビジネスグループ プロダクトマネージャー)が登壇し、デモを交えつつ電子黒板の新製品「RP03シリーズ」を紹介した。

 RP03シリーズは2022年11月に発表された製品で、サイズは65型(RP6503)、75型(RP7503)、86型(RP86)の3モデルが用意されている。スタンドは「スタンダードキット」を購入すると付属するが、スタンドなしを選択することも可能だ。高見氏によると、65型では購入者の80%程度がスタンダードキットを選んでいるという。スタンダードキットの税込み想定価格は、65型モデルが73万円、75型モデルが83万円、86型モデルが113万円となる。

ラインアップ BenQの製品はコンシューマー向けという印象も強いが、電子黒板を含めて業務用製品も幅広く取りそろえている
RP03シリーズ RP03シリーズは3種類の画面サイズから選択できる。スタンドはオプションで、購入時に付属するかどうか選択できるようになっている

 RP03シリーズは、「ハードウェア」「ツールアプリ」「管理者向けソリューション」の3点に特徴があるという。

 BenQの電子黒板には、ハードウェアの抗菌やディスプレイのブルーライトカット機能など、健康配慮機能を「ClassroomCareテクノロジー」という名称で訴求している。RP03シリーズでは、ClassroomCareテクノロジーをさらに強化している。

 まず、ハードウェアの抗菌範囲が「タッチガラス」「ペン」から「リモコン」「前面ボタン」にも広がった。また、BenQのコンシューマー向けディスプレイでもおなじみのブルーライトカット/フリッカーフリー機能「アイケアテクノロジー」についても、ブルーライトカットをハードウェアベースとすることで画面の色味をより自然なものとした。このブルーライトカット機能については、Eyesafeによる認証も取得している。

 さらに、RP03シリーズでは新たに空気品質センサーを搭載している。設置場所の湿度、温度、CO2濃度などを検出できるので、冷暖房の利用や換気の実施の際の目安として活用できる。空気を清浄するためのマイナスイオン発生器も備えている。

ハードウェア RP03シリーズの製品概要。OSとしてAndroid 11を搭載しており、単体でも多くの機能を利用できることが特徴だ。空気品質センサーやマイナスイオン発生器を新たに搭載したことも目を引く

 本体にプリインストールされているツールアプリは幾つかあるが、中でも良く使われているのはワイヤレス画面共有だという。

 RP03シリーズが搭載する「InstaShare 2」ではChromecastとAirPlayに対応しており、Chromecastに対応するChromebookや、Mac/iPad/iPhoneではOS標準の機能を使ってワイヤレス画面共有を利用できる。Windpws PCやAndroidスマートフォン/タブレットでも、専用アプリをインストールすることでワイヤレスで映像伝送可能だ。

 Windows PCやMacに専用アプリをインストールした場合は、端末映像のミラーリングだけでなく、画面のタッチ操作(1点検知)や電子黒板の画面の共有も行える。児童/生徒の学習用端末に電子黒板の映像を共有するといった使い方も容易である。

 ちなみに、DisplayPort Alternate Mode対応のUSB Type-C端子を備えるWindows PC/Mac/Chromebookをつないだ場合は、専用アプリなしで画面のタッチ操作(マルチタッチ対応)も行える。ただし、この方法を使う場合、RP03シリーズは「タッチ機能付きディスプレイ」として認識される他、画面の分割表示も行えないので注意したい。

InstaShare 2 内蔵のツールアプリ「InstaShare 2」を使えば、ワイヤレスで映像を投影することができる。アプリ(またはChromecast/AirPlay)を介した映像投影は、最大9画面まで同時に行える(最大解像度はフルHDとなる)

 ワイヤレス投影と一緒に使われるのが、「EZWrite Floating Tool」という注釈ツールだ。共有した画面にメモなどを書き込むことができる。

 高機能なホワイトボードアプリ「EZWrite 6」も搭載されており、手書きした文字をテキストデータに変換したり、書き込んだ(描き込んだ)内容を二次元コードを使ってタブレット/スマホと共有する「クラウドホワイトボード機能」を使ったりできる。

 ペン先の太さを自動認識して、それに応じて色を変えることもできる他、図形の挿入なども簡単に行える。

EZWrite 6 「EZWrite 6」は、高機能なホワイトボードアプリで、手書きテキスト変換機能やクラウドホワイトボード機能も備える

 RP03シリーズは、BenQのデバイス管理ソリューション「DMS Cloud」に対応している。Webブラウザ経由で電子黒板を一括してリモート管理したり、アプリを更新したりできる。設置場所に出向いて1台1台設定する必要がなくなるので、管理の手間を大幅に削減できる。

 また、IDとアクセスを管理する「IAM」や、アカウント管理システム「AMS」にも対応している。RP03シリーズにはNFCポートが付いており、IAMとAMSを利用することで、NFCカードをかざすことで電子黒板のログイン(利用の有効化)を行うといったことも可能だ。

 Webブラウザ経由で各教室の電子黒板に対して一斉にコンテンツ配信ができるメッセージ配信システム「x-Sign Broadcast」も、校内放送に代わりに使う際に便利そうである。

DMS Cloud 「DMS Cloud」を使うと、Webブラウザを使って電子黒板をリモート管理できる
IAMとAMS IDとアクセスを管理する「IAM」やアカウント管理システム「AMS」も用意されている
x-Sign Boardcasrt ブラウザ経由で各教室の電子黒板にコンテンツ配信ができるメッセージ配信システム「x-Sign Boardcasrt」も学校で使う際に便利だ
デモその1 「EZWrite Floating Tool」のデモの様子
デモその2 ホワイトボードアプリ「EZWrite 6」では、ペン先の太さを認識して色を変えることができる
デモに使われていた端末 デモに使われていたのは、65型モデルのスタンダードキット(RP6503-HSTD)だった
スタンド スタンダードキットに付属するスタンドにはキャスターが付いており、自由に移動できる
ハンドル ハンドルを使えば移動も楽になる
NFC 本体の正面左下には、新たにNFCの読み取り部が搭載されている。これを使って利用者の認証を行うことも
ポート類 本体の右下には、USB Type-C端子(映像入力対応)、HDMI入力端子、USB 3.1 Gen 1 Standard-B端子(タッチセンサー/ハブ用)、USB 3.2 Gen 1 Standard-A端子×2(機器接続用)、マイク入力端子を備えている。マイク入力端子の右側にあるのが、今回の新モデルの“目玉”でもあるマイナスイオン発生器である
前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月24日 更新
  1. “置き場所に困る”大容量ポタ電の壁を打破! 冷蔵庫を3日動かすEcoFlow「DELTA Gen4」シリーズが日本上陸 (2026年10月23日)
  2. 若者向けのカラフルな新「Dell 14S」が日本上陸 11月1日まで4.5万円引きの14万9800円から (2026年10月22日)
  3. 折りたたみ型から薄型まで! スマホやタブレットで“本気”の文字入力に使える持ち運び用キーボードを選ぶコツ (2026年10月23日)
  4. FCCLが「FMV Keyboard X」の一般販売を開始 ハイスペックマウス「FMV Mouse X」も同時発売 (2026年10月22日)
  5. 「Galaxy Watch9」を1週間使って分かったこと Pixel Watchと比べた使い勝手は? (2026年10月23日)
  6. 「iPhone Duo」を1週間使って分かった、全部盛りではない“上質さ” 心地いい開閉ヒンジの内部を見るために“非破壊検査”してみた (2026年10月21日)
  7. 天空が12月25日に発売する「GPD WIN Max 3」国内正規版 実機に触れてきた (2026年10月23日)
  8. 約22万円の新型「Mac mini」で初めてのローカルAI体験 ストレージの価格高騰対策にピッタリかも (2026年10月20日)
  9. スマホは「バッグの中」から「外」へ AULUMUのスリングバッグ2種で移動時のプチストレスを解消した (2026年10月22日)
  10. PFUから33万円キーボード「HHKB Professional Elite」登場! 英語配列のみで有線特化の“原点回帰” 全世界300台限定 (2026年10月22日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー