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14型で700g切りのモバイルノート「LIFEBOOK UH-X/H1」を使うべき人は誰? ポイントは「軽さ」と「バッテリー」(3/3 ページ)

» 2023年05月09日 12時45分 公開
[井上翔ITmedia]
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パフォーマンスは良好 バッテリー駆動時間に懸念

 ここまで、LIFEBOOK UH-X/H1の主な特徴を紹介してきたが、「実際、パフォーマンスはどうなの?」という点は気になる。そこで、幾つかのベンチマークテストを実行してみることにしたい。

 なお、Windows 11の電源設定は全て「バランス」としている。

CINEBENCH R23

 まず、CPUのパフォーマンスをチェックするために「CINEBENCH R23」を試してみた。このテストでは、AC電源駆動時とバッテリー駆動時でテストを行っている。結果は以下の通りだ。

  • AC電源駆動時
    • マルチコア:5941ポイント
    • シングルコア:1603ポイント
  • バッテリー駆動時
    • マルチコア:4017ポイント
    • シングルコア:725ポイント

 AC電源駆動時は「これぞ第13世代Coreプロセッサ!」というスコアが出ているが、バッテリー駆動時は若干それが抑制される。とはいえ、Eコアの恩恵もあって、マルチコアスコアはそこそこ良好だ。

CINEBENCH R23 CINEBENCH R23の結果(左がAC電源駆動時、右がバッテリー駆動時)

PCMark 10

 PCの総合ベンチマークテストアプリ「PCMark 10」は、AC電源駆動時のスコアを計測した。結果は以下の通りである。

  • 総合:5349ポイント
  • Essentials(Webサーフィン、ビデオ会議など):1万126ポイント
  • Productivity(オフィススイート):7274ポイント
  • Digital Content Creation(写真/動画編集):5640ポイント

 パワフルなCPU(とGPU)を備えるゲーミングノートPCと比べるとスコアは低いかもしれないが、モバイルノートPCだと考えると良好である。第11世代Coreプロセッサを搭載するモバイルノートPCと比べて考えると、本当にいい時代になったと痛感する。

PCMark 10 PCMark 10の結果

3DMark

 3Dグラフィックスのテストを行う「3DMark」では、Time Spy(DirectX 12ベース/2560×1440ピクセル描画)とFire Strike(DirectX 11ベース/1920×1080ピクセル描画)を試した。AC電源駆動時の総合スコアは以下の通りだ。

  • Time Spy:1567ポイント
  • Fire Strike:4225ポイント

 正直にいうと、筆者が想像していたよりも良いスコアである。やはりゲーミングノートPCと比べると「大したことはない」のかもしれないが、LIFEBOOK UH-X/H1はモバイルノートPC、しかも700gを切る重量である。それでも、これだけの性能が出るのであれば十分過ぎるだろう。

3DMark(Time Spy)のスコア 3DMark(Time Spy)のスコア
3DMark(Fire Strike)のスコア 3DMark(Fire Strike)のスコア

CrystalDiskMark 8.0.4

 LIFEBOOK UH-X/H1は、PCI Express 4.0接続の512GB SSDを搭載している。レビューした個体には、Micron製の「MTFDKBA512TFK-1BC15ABFA」が搭載されていた。

 このSSDを「CrystalDiskMark 8.0.4」でベンチマークテストしてみた結果は以下の通りだ。

  • シーケンシャル(SEQ1M Q8T1)
    • 読み込み:毎秒3583.06MB
    • 書き出し:毎秒3336.95MB
  • ランダム(RND4K Q32T1)
    • 読み込み:毎秒331.88MB
    • 書き出し:毎秒330.19MB
SSD情報 「CrystalDiskInfo」で確認したSSD情報
CrystalDiskMark CrystalDiskMark 8.0.4の結果

バッテリー駆動時間

 先述の通り、LIFEBOOK UH-X/H1のバッテリー駆動時間は公称で最長約11時間となる。実際の所はどうなのか、PCMark 10のバッテリーベンチマークテスト(Modern Office)を試してみることにした。

 「炎天下で作業をする」という想定で、このテストではあえて画面輝度を100%(最大)としてテストを行った。残量100%から5%(強制休止)までの駆動時間は4時間25分となった。

 バッテリー容量の割にはよく頑張ったともいえる。しかし、大きめのバッテリーを備えるモデルと比べると、絶対的な駆動時間はどうしても少なくなってしまう。ここは「軽量化」とのトレードオフ要素といえる。

PCMark 10 PCMark 10のバッテリーベンチマークテスト(Modern Office)の結果

「軽さ」を取るか「バッテリー」を取るか 悩ましい選択

 初代のLIFEBOOK UH-X/C3から、筆者はずっとLIFEBOOK UH-Xシリーズを見つめてきた。その歴史は、改善の歴史でもある。ボディーの世代が進化すると共に、明らかな欠点が解消されてきた

 そういう意味で、第3世代のボディーを得たLIFEBOOK UH-X/H1は、間違いなく今までで一番欠点の少ないUH-Xである。第2世代のボディーで課題だった「Webカメラ」と「ディスプレイの解像度」を着実にスペックアップしており、それでいて過去モデルの長所は極力引き継いでいるのは、素直にすごいと感じる。

 「とにかく軽いことが命!」という場合は、LIFEBOOK UH-X/H1は間違いなく最良の選択肢だろう。単に「軽量化しました!」というモデルとは違って、実用性は犠牲にしていない。

 ただ1つだけ、まだ解決できない問題がある。バッテリーだ。バッテリーは本体重量を左右する要素の1つである。そのため、LIFEBOOK UH-Xシリーズでは小容量バッテリーを選択している。容量が小さい分、どうしても駆動時間は少なくなってしまうのだ。

 その上で、「バッテリー容量(駆動時間)」あるいは「絶対的なパフォーマンスが欲しい」というのであれば、兄弟機のLIFEBOOK UH90/H1という選択肢もある。実売価格はUH-X/H1と同じく24万円程度で、重量は約858g(ピクトブラックモデルのみ約848g)と、こちらも十分に軽量だ。ただし、OSが「Windows 11 Home」となるので、ビジネス用途で使う場合は注意したい。

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