「えー、M2 Ultraチップって、そんなにすごいの?」と思っている皆さんに向けて、ここからはベンチマークテストの結果を見てみようと思う。
まず、クロスプラットフォームのベンチマークテストアプリ「Geekbench 5」と「Geekbench 6」を実行してみると、スコアは以下の通りとなった。
Metal Browserでスコアを比較してみると、M2 UltraのCPUスコアは、M1 Ultraはもちろん消費電力がはるかに大きい「Core i9-13900KS」(Pコア8基16スレッド+Eコア16基16スレッド、消費電力150〜253W)よりもスコアが高い。Metal(GPU)スコアも「Radeon RX 6900 XT」に迫っており、ハイエンドの独立GPUに匹敵する性能を確保している。
GPUのパフォーマンスについては、Open CLでの効率はやや落ちる。ただし、Macのプロフェッショナルクリエイター向けアプリはMetalに最適化されたものが多いので、あまり問題にはならないだろう。NVIDIAの超ハイエンドGPUには及ばないが、デスクトップ向けディスクリートGPUでも上位クラスの性能は確保している。
Windows PCを使えば、本機と同等の動画編集用マシンをより安価に構築することは可能だろう。しかし、ディスクリートGPUではGPU側にも(処理内容にもよるが)大きなグラフィックスメモリが必要になり、トータルの電力効率は大きく悪化する。
そもそも、現行の独立GPUでは、グラフィックスメモリは多くて48GBである。ユニファイドメモリアーキテクチャは、より多くのメディアデータを扱うジャンルで生きてくるだろう。
もちろん、ベンチマークで競合できるようにシステムを組んだとしても、Mac Studioのサイズに収めることは不可能なはずだ。
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