ASUSの「ROG Ally」は良コスパで他のポータブルゲーミングPCとはひと味違うドッキング機能を備えた1台だった(2/5 ページ)

» 2023年06月24日 08時00分 公開
[でこいITmedia]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

「コマンドセンター」と「Armoury Crate」で設定も簡単!

 先述の通り、ROG Allyには「コマンドセンターボタン」と「Armoury Crateボタン」が付いており、本体に関わる設定をすぐに変更できるようになっている。両ボタンの役割について、簡単に紹介しよう。

コマンドセンターボタン

 コマンドセンターボタンを押すと、その名の通り「コマンドセンター」が起動する。コマンドセンターは簡易設定ユーティリティーアプリで、主に以下の調整を行える。

  • 画面輝度の調整
  • ボリュームの調整
  • オペレーティングモードの切り替え
  • コントロールモード(パッドの動作モード)の切り替え
  • 「AMD Radeon Super Resolution(RSR)」のオン/オフ
  • リアルタイムモニターのオン/オフ切り替え

 比較的頻繁に調整したりオン/オフを切り替えたりする機能にサッとアクセスできる。ゲーム中もオーバーレイ表示できるので、結構便利だ。

 なお、コマンドセンターの切り替え/スイッチボタンは、後述の「Armoury Crate SE」から追加や削除、配置の並び替えを行える。

左側ボタン コマンドセンターボタンは、本体左側にある
コマンドセンター コマンドセンターはゲーム中に呼び出しても最前面に表示されるので、とても便利だ
リアルタイムモニター リアルタイムモニターを利用すると、別のアプリを利用することなくCPU/GPUの使用率や稼働クロック、フレームレート、温度などの情報を確認できる

Armoury Crateボタン

 Armoury Crateボタンを押すと、ASUS独自のゲーミングユーティリティーアプリ「Armoury Crate SE」が起動する。「SE(Special Edition)」と付いている通り、オリジナルの「Armoury Crate」とは異なりパッドでの操作に対応していることが大きな特徴だ。

右側 Armoury Crateボタンは、本体の右側にある

 Armoury Crate SEは、大きく「Game Library」「設定」「コンテンツ」の3項目が用意されている。

 Game Libraryはいわゆるゲームランチャーで、現在インストールされているゲームやアプリを表示し、素早く起動できる。

Game Library Game Libraryはゲームランチャーで、インストール済みのゲームを簡単に起動できる。手動でゲームやアプリを追加することも可能だ

 設定は、本体の各種設定を行う項目である。「コントロールモード」「コマンドセンターの編集」「ROG Ally のセットアップ」など、複数の小項目が用意されている。

 コントロールモードはパッドの機能に関する設定で、ずばり「ゲームパッドモード」と、ゲーム以外のアプリで利用するための「デスクトップモード」が用意されている。どちらのモードもキーマッピング、左右スティックの有効/無効、トリガー感度などの設定を行える。

 コマンドセンターの編集は、その名の通りコマンドセンターの項目表示項目の追加/削除/入れ替えをする項目である。

設定 設定では本体に関する各種設定を行える
コントロールモード コントロールモードでは、パッドの設定を行える。ゲーム以外のアプリで利用する際の「デスクトップモード」も用意されている
ゲームパッドモード ゲームで利用する際の「ゲームパッドモード」におけるパッドの設定画面。デスクトップモードもおおむね同様に設定を行える
コマンドセンター コマンドセンターの編集では、コマンドセンターに表示するタッチボタンの追加/削除/入れ替えを行える

 コンテンツでは、Xboxゲームバーなどで撮影したスクリーンショット/録画データを参照できる「メディアギャラリー」、各種ゲーム配信プラットフォームへアクセスできる「ゲームプラットフォーム」などが用意されている。システム情報の確認や、Armoury Crate SE自身のアップデートもここから行える。

コンテンツ コンテンツでは、スクリーンショット/録画データの閲覧、ゲーム配信プラットフォームへのアクセスなどを行える

 キーボードやマウスを備えないROG Allyにとって、パッドを使ってあれこれ設定できるのは非常に快適だ。SEではないArmoury Crateでも、外付けゲームコントローラーを使って操作できると便利かもしれない。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年05月10日 更新
  1. 新型「iPad Pro」がM3チップをスキップした理由 現地でM4チップ搭載モデルと「iPad Air」に触れて驚いたこと (2024年05月09日)
  2. 個人が「Excel」や「Word」でCopilotを活用する方法は? (2024年05月08日)
  3. M4チップ登場! 初代iPad Proの10倍、前世代比でも最大4倍速くなったApple Silicon (2024年05月08日)
  4. Core Ultra 9を搭載した4型ディスプレイ&Webカメラ付きミニPC「AtomMan X7 Ti」がMinisforumから登場 (2024年05月08日)
  5. パナソニックがスマートTV「VIERA(ビエラ)」のFire OSモデルを6月21日から順次発売 Fire TVシリーズ譲りの操作性を実現 (2024年05月08日)
  6. iPad向け「Final Cut Pro 2」「Logic Pro 2」登場 ライブマルチカム対応「Final Cut Camera」アプリは無料公開 (2024年05月08日)
  7. SSDの“引っ越し”プラスαの価値がある! 税込み1万円前後のセンチュリー「M.2 NVMe SSDクローンBOX」を使ってみる【前編】 (2024年05月06日)
  8. マウス、モバイルRyzenを搭載した小型デスクトップPC「mouse CA」シリーズを発売 (2024年05月08日)
  9. これは“iPad SE”なのか? 新型iPadを試して分かった「無印は基準機」という位置付けとシリーズの新たな幕開け (2022年10月24日)
  10. あなたのPCのWindows 10/11の「ライセンス」はどうなっている? 調べる方法をチェック! (2023年10月20日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー