うっかり見逃していたけれど、ちょっと気になる――そんなニュースを週末に“一気読み”する連載。今回は、1月21日週を中心に公開された主なニュースを一気にチェックしましょう!
米Googleは1月23日(現地時間)、同日に配信した最新のmacOS/Windows向けのChromeブラウザ(M121)において、新たな生成AI機能を実験的に導入すると発表した。まずは米国で使えるようになる。追加されるのは、AIによるタブの整理、AIでのテーマ生成、Web上での下書き作成の3つだ。
Chromeブラウザには、複数のタブをグループにまとめる機能があるが、手動で行うのはなかなか面倒な作業だ。新機能の1つは、これをAIによって自動的に分類、グループ化するというものだ。旅行の計画、トピックの調査、ショッピングなど、Chromeブラウザで複数のタスクを同時に行っている場合に役立つとしている。
また、Android 14とAndroidスマートフォン「Pixel 8」シリーズでは、生成AIによる壁紙を導入している。これとほぼ同じ機能をChromeブラウザにも追加する。選択したテーマ、ムード、ビジュアルスタイル、色に基づいて、Chromeブラウザのカスタムテーマを生成可能になる。
下書き生成機能は、Chromeでアクセスしたサイトのテキストボックス上で右クリックし、「Help Me Write」を選択する。さらにいくつかの単語を入力すると、AIが文章を生成してくれるというもの。レストランのレビューやパーティーの出欠確認の作成、アパートの賃貸についての問い合わせなどにも使えるとしている。
電子情報技術産業協会(JEITA)は1月23日、2023年のPC国内出荷台数実績を発表した。それによると、2023年の出荷台数は前年比2.9%減の666万7000台となった。これは統計を取り始めた2007年以降、過去最低の出荷台数となる。
内訳としては、デスクトップPCが前年比3.6%減の109万台、ノートPCが2.8%減の557万6000台だった。過去最低を記録した背景としては、2020年以降の新型コロナ禍でのテレワーク特需、GIGAスクール構想によるPCの整備など、PCへの先行投資が続いていたことが挙げられる。言い換えると、需要を先取りしてしまったために、その反動で出荷台数が大きく落ち込んだとみられる。
ただし、12月は法人向けの出荷台数が好調に推移し、3カ月ぶりに前年同期を上回り、出荷金額では2カ月連続で前年を上回るなど回復の兆しも見えてきている。2024年には、2025年10月にサポートが終了するWindows 10の買い替え需要や、「NEXT GIGA」と呼ばれる、国公私立の小中高等学校でのPC1人1台体制の整備などでPC需要の高まりが予想されており、出荷台数も本格的に回復していきそうだ。
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