明暗差がある場所でのHDR写真も撮影しました。Insta360 X3のHDR写真はシャープネスが高く、キリッとした写真に見えますが、実際には白飛びと黒つぶれの面積が多めです。
対してInsta360 ONE RS 1インチ360度版のHDR写真は、暗部の補正を上手に行っている反面、空の水色が飛びがち。露出はともかく、ダイナミックレンジはInsta360 X3とあまり変わらないという印象です。
Insta360 X4のHDR写真はInsta360 X3とInsta360 ONE RS 1インチ360度版の良いとこ取りです。暗部を持ち上げながら、空の色もしっかりと残しています。HDR写真としては、最も完成度が高いです。
搭載されているプロセッサの処理能力が向上しており、複数枚の写真マージ時の待ち時間が短くなっています。サクサク、とまでは行きませんか快適にHDR撮影を楽しめます。
筆者は個人的にInsta360 X3を愛用しています。最近、全天球カメラの映像から作る3Dフォトグラメトリや3D Gaussian Splattingに興味がでてきたため、ノイズ耐性に優れているInsta360 ONE RS 1インチ360度版の中古を1台購入しようかと考えていたのですが、このInsta360 X4をレビューしたことで、Insta360 X3からInsta360 X4への買い替えを決意しました。
Insta360 X3より大きいとはいえ、Insta360 X4は十分にコンパクトです。取り回しや可搬性にも優れており、何より防御性能の向上が魅力的です。レンズガードのおかげで長尺の自撮り棒を使ったハイアングル撮影も安心して行えます。今買うべき全天球カメラは、このモデルしかないと断言できます。
→・8K/30fpsで撮影できる「Insta360 X4」は想像以上のデキ 気になる発熱と録画可能時間を検証してみたら
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