未来を創る「子どもとプログラミング教育」

マウスコンピューター初のChromebookの実力は? 「mouse Chromebook U1-DAU01GY-A」を試す(2/4 ページ)

» 2024年06月25日 15時00分 公開
[Yukito KATO, 井上翔,ITmedia]

打ちやすい日本語キーボードも搭載 Webカメラも高画質

 Next GIGA向け学習用端末では、文字を入力するデバイスとしてハードウェア(物理的)なキーボードに対応する必要がある。キーボードの配列は日本語(JIS)の他、米国英語(US/ANSI)も許容している。形態は本体との一体型はもちろん、ポゴピンまたはワイヤレス(Bluetooth)で接続できる分離型でも構わない。

 その点、mouse Chromebook U1は本体一体型の日本語キーボードを搭載している。公称でキーピッチが約18.7mm、キーストロークが約1.4mmとなっており、大人はもちろんだが子どもの手でもタイピングしやすい絶妙な使用感を実現している。キー配列もChromebook標準にのっとっており、本体右側にある一部のキーの横幅が狭くなっていることを除けば違和感を覚えることはないだろう。

キー配列 本体キーボードは日本語配列で、Chromebook(ChromeOS)の標準に準拠している。本体右側にある一部のキーの横幅が狭くなっていることが気になる人もいるかもしれないが、全体的にはくせのない打ちやすいキーボードに仕上がっている。

 Next GIGAでは引き続き、イン(画面側)カメラとアウト(外側)カメラの搭載を必須としている。1台でイン/アウト両方を撮影できる機構を備えない限り、都合2台のカメラの搭載が求められることになる。

 この条件を満たすべく、ディスプレイの上部に約100万画素のインカメラを、キーボードの上部に約500万画素でオートフォーカス(AF)対応のアウトカメラを備えている。「なんで“アウト”カメラがキーボード上部にあるの?」と思うかもしれないが、これはアウトカメラはタブレットモードで使うことを前提にしているからだ。

 アウトカメラにはAF機能が備わっている。教科書や資料集に掲載された二次元コードの読み取りはもちろん、教室内や屋外での撮影アクセシビリティーの際も便利に使えそうだ。

 強いて難点を挙げると、LEDライトの類は装備されていないので、暗い場所での撮影がしづらいことはある。もしも暗い場所で撮影をするというなら、別途ライトを用意すると良さそうだ。

アウトカメラ アウトカメラはキーボードの上部にある。これはタブレットモードで使うことを前提にしているからだ

画面は光沢加工 解像度の低さは意見が分かれそう

 ディスプレイは11.6型液晶を採用している。先述の通りタッチ操作とペン入力に対応しており、表面はグレア(光沢)加工となっている。そのため、状況によっては画面に照明などが写り込んでしまう恐れがある。

 それよりも気になるのはディスプレイの解像度だ。本機の液晶パネルの解像度はHD(1366×768ピクセル)となっている。一般的なコンシューマー向けノートPCでは、WindowsはもちろんChromebookでもフルHD(1920×1080ピクセル)のパネルを備えるモデルが主流となる中で、「今さらHD解像度なの?」と思わなくもないが、他メーカーを含めて、学習用端末では未だにHD解像度のパネルが主流だったりする。

 恐らく、学習用端末では複数の情報(ウィンドウ)を同時に表示する機会が少ないことと、コストとの兼ね合いでHD解像度のパネルを採用するモデルが多いのだろう。とはいえ、下手なスマートフォンよりも低い解像度はどうなのかとも思ってしまう。

 解像度は、もう少しどうにかならなかったのだろうか……? 文部科学省も、標準仕様書にディスプレイパネルのサイズだけでなく、解像度も盛り込んだ方が良かったのかもしれない。

パネル ディスプレイパネルは11.6型で、解像度は1366×768ピクセルとなる。発色は良好なのだが、(特に大人目線だと)解像度の低さが気になってしまうかもしれない。ただ、本文でも触れた通り、Next GIGA向けの学習用端末の多くは、この解像度の液晶ディスプレイを採用している

ポート類は標準的なChromebookと同じだが、気になる点も

 外部ポート類は、左側面にUSB 3.2 Gen 1 Standard-A端子とUSB 3.2 Gen 1 Type-C端子を、右側面にmicroSDメモリーカードリーダー、USB 3.2 Gen 1 Type-C端子、ヘッドセット端子(3.5mm)とUSB 3.2 Gen 1 Standard-A端子を備える。USB 3.2 Gen 1 Type-C端子はUSB PD(Power Delivery)による電源入力と、DisplayPort Alternate Modeによる映像出力にも対応する。

 ポートの構成は標準的なChromebookと同じで、特にUSB Type-C端子が両側にあるのは利便性の面で評価できる。一方で、映像出力がUSB Type-C端子しかないことも気になる。

 最近でこそ、学校における大型提示装置(電子黒板/大型ディスプレイ/プロジェクター)にもDisplayPort Alternate Mode対応のUSB Type-C端子が普及し始めたが、HDMI入力端子や(通常の)DisplayPort端子しか備えないものも少なくない。学年によっては「学習用端末の映像を大型提示装置に映し出す」という使い方も想定される。

 「学校側で変換アダプターを用意すればいい」という意見もあるだろうが、せめてHDMI出力端子は用意しておいた方が良かったのではないかと思う。

左右ポート類 ポート類はChromebookとしては標準的な構成なのだが、用途を考えるとHDMI出力端子も備えてほしかったとも思う
底面 底面にはステレオスピーカーが備わる
背面 背面(写真)と底面をよく見ると、不自然な切れ込みがあるのでいじってみると……
握手 実は握り手(ハンドル)になっている。製品情報にも記載がなく、レビューを執筆している時点では気が付かなかったのだが地味に良いポイントといえる
AC ACアダプターは45W出力のものが付属する。本機の定格入力も最大45Wなので、ちょうど良い

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月24日 更新
  1. “置き場所に困る”大容量ポタ電の壁を打破! 冷蔵庫を3日動かすEcoFlow「DELTA Gen4」シリーズが日本上陸 (2026年10月23日)
  2. 若者向けのカラフルな新「Dell 14S」が日本上陸 11月1日まで4.5万円引きの14万9800円から (2026年10月22日)
  3. 折りたたみ型から薄型まで! スマホやタブレットで“本気”の文字入力に使える持ち運び用キーボードを選ぶコツ (2026年10月23日)
  4. FCCLが「FMV Keyboard X」の一般販売を開始 ハイスペックマウス「FMV Mouse X」も同時発売 (2026年10月22日)
  5. 「Galaxy Watch9」を1週間使って分かったこと Pixel Watchと比べた使い勝手は? (2026年10月23日)
  6. 「iPhone Duo」を1週間使って分かった、全部盛りではない“上質さ” 心地いい開閉ヒンジの内部を見るために“非破壊検査”してみた (2026年10月21日)
  7. 天空が12月25日に発売する「GPD WIN Max 3」国内正規版 実機に触れてきた (2026年10月23日)
  8. スマホは「バッグの中」から「外」へ AULUMUのスリングバッグ2種で移動時のプチストレスを解消した (2026年10月22日)
  9. 約22万円の新型「Mac mini」で初めてのローカルAI体験 ストレージの価格高騰対策にピッタリかも (2026年10月20日)
  10. PFUから33万円キーボード「HHKB Professional Elite」登場! 英語配列のみで有線特化の“原点回帰” 全世界300台限定 (2026年10月22日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー