PCパーツ代理店大手のアスクが4月12日から13日まで開催した「ASK★FES 2025 〜何かが見つかる!世界のPCパーツ大集合祭り〜」では、パーツを特価販売する物販ブースも設けられた他、同社が取り扱う国内外のPCパーツのメーカーがブースを設け、PCパーツを展示していた。
この記事では、物販ブースと各社のブースの様子をお伝えする。
筆者が取材をした4月12日は、午前11時に会場がオープンした会場前から長蛇の列ができていたが、列は「一般入場(各社ブースやステージ見学の列)」と「物販ブース」で分けられており、一般入場列は比較的スムーズに流れた。一方で、物販ブースは開場からしばらく入場制限が行われ、列もしばらく続いた。
物販コーナーでは、グラフィックスカードなど、人気の商品が特価販売されていた。特価品の多くはいわゆる「リファービッシュ(再整備)品」や「パッケージ破損品」だが、中身が“正常”であることを考えるとかなりお買い得な価格設定だったため、物販目当ての来場者も多く見受けられた。
会場ではPCパーツメーカーがブースを設置し、最新パーツの展示やデモを行ったり、Xフォローと書き込みでノベルティがもらえるなどのキャンペーンを行ったりしていた。アルファベット順に紹介していこう。
メモリモジュールなどを手掛ける台湾のAGIは、ヒートシンク付きDDR5メモリや、M.2 SSD、USBメモリ、microSDメモリーカードなどを展示していた。
AMDのブースでは、ゲーミングPC向けCPU「Ryzen 7 9800X3D」「Ryzen 9 9950X3D」や、最新GPU「Radeon RX 9070」「Radeon RX 9070 XT」を搭載する自作ゲーミングPCで、カプコンの「モンスターハンターワイルズ」を稼働するデモを行っていた。
壁には「モンスターハンターワイルズ」で、Radeonシリーズは競合のGeForce RTX 40/50シリーズよりも高いフレームレートが出るという結果を示したグラフが貼られており、Radeonシリーズのコストパフォーマンスの高さをアピールしていた。
アスクが自ら設けた法人ソリューションのブースでは、同社が扱っている法人向け製品が展示されていた。
エルザジャパン(ELSA)製のワークステーションや、レノボ・ジャパンのワークステーション「ThinkStation P7」に「GeForce RTX 5080」搭載グラフィックスカードを組み合わせたオリジナルモデルの他、トレポン(※1)をベースにセンサーなどを搭載し、PCアプリと連動して銃訓練のシミュレーションが可能な「M4 SURROGATE」も展示されており、注目を集めていた。
(※1)軍や警察の訓練に使う電動エアガン「プロフェッショナル・トレーニング・ウェポン」のこと
ASRockのブースでは、同社のグラフィックスカードやマザーボード、電源ユニットなどが展示されていた。
注目製品は、Radeon RX 9070 XT搭載グラフィックスカード「AMD Radeon RX 9070 XT Taichi 16GB OC」だ。電源回路を強化することで、Radeon RX 9070 XT搭載製品では「最も速い」という。
ゲーミングPC分野でのホワイト人気を反映し、マザーボードやグラフィックスカード、電源ユニットはブラックモデルだけでなくホワイトモデルも展示していた。
ASUS JAPANのブースでは、同社のマザーボードやグラフィックスカードの他、M.2 SSDを外付けストレージ化するSSDエンクロージャーも複数展示されていた。ただし、SSDエンクロージャーのうち、「TUF GAMING A2」以外の製品は日本未発表の“先行展示”という扱いだった。
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