2019年から始まった「GIGAスクール構想」で導入された児童/生徒用の学習用端末のリプレースと、教職員の「校務DX(デジタルトランスフォーメーション)」実現に向けた環境整備が並行して進んでいる。学習用端末のリプレースのピークは2025〜2026年度に来ると言われていることもあり、PCメーカーや周辺機器メーカーは教育関係の展示会へと積極的に出展し、自社の強みをアピールしている。
6月5日〜7日にTFTビル(東京都江東区)で開催された「NEW EDUCATION EXPO 2025」でも、多数のPC/周辺機器メーカーが出展していた。この記事では、周辺機器メーカーやソフトウェア/ソリューション企業のブースを紹介したい。
バッファローのブースでは同社が得意とするWi-Fi(無線LAN)アクセスポイントを始めとするネットワーク機器の他、液晶ディスプレイ、Webカメラ、キーボード、マウス、タッチペンなど学習用/校務用端末向け周辺機器を展示していた。
Wi-Fiアクセスポイントは、教室の規模に応じてスペックを選べる屋内用製品の他、屋外活動での利用を想定した防水/防じん設計の屋外用製品も展示されていた。
液晶ディスプレイについては、ここしばらくのバッファローにはなかった製品だが、「教育機関を含む法人ユーザーから引き合いが強い」ということで“復活”を果たしている。
左奥はWi-Fi 5(IEEE 802.11ac)対応の屋外用アクセスポイント「WAPM-1266WDPRA」、奥中央はタッチペン「BTPD01」、左手前はWi-Fi 6(IEEE 801.11ax)対応の屋内用アクセスポイント「WAPM-AX4R」、手前中央は65W出力のUSB PD(Power Delivery)充電器、丸洗い対応のキーボード「BSKBU520BK」、ステレオマイク内蔵390万画素Webカメラ「BSW700MBKZ」、有線マウス「BSMBU2BKZ」
左奥にあるのは23.8型液晶ディスプレイ「DSP-W2381HVBKZ」、左手前にあるのは法人向けVPNルーター「VR-U500X」とマルチギガPoEスマートスイッチ「BS-MS20008P」、右はWi-Fi 6E(6GHz帯対応のIEEE.802ax)対応屋内用アクセスポイント「WAPM-AXETR」と、所狭しといろいろな製品が並んでいるのが印象的だったエレコムのブースでは、タッチタイピングを学ぶための製品群「KEY PALETTOシリーズ」と、KEY PALETTOに最適化されたタイピング練習ソフト「TYPING LAND KEY PALETTO Edition」の展示が中心に据えられていた。
KEY PALETTOはPC/タブレット向けの無線/有線キーボードの他、学習用端末のキーボードに貼り付けて使う「キーボードマスターシール」も取りそろえている。
その他、鉛筆と同じ太さで筆箱にしまいやすい鉛筆型アクティブタッチペンや、新製品のWi-Fi 7対応アクセスポイント「WAV-BE187-M」も展示されていた。
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