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「Next GIGA」に向けたアピールはまだまだ続く! 「NEW EDUCATION EXPO 2025」で見かけた注目PCはこれだ(1/2 ページ)

» 2025年07月02日 18時00分 公開
[石井英男ITmedia]

 2019年から始まった「GIGAスクール構想」。ここで導入された児童/生徒用の学習用端末のリプレースが順次進められている。リプレースのピークは2025〜2026年度となることに加えて、「校務DX(デジタルトランスフォーメーション)」推進の観点から教職員のICT環境の整備も進められている。これらのことから、PCメーカーや周辺機器メーカーは教育関係の展示会へと積極的に出展し、自社の強みをアピールしているのが現状だ。

 6月5日〜7日にTFTビル(東京都江東区)で開催された「NEW EDUCATION EXPO 2025」でも、多数のPC/周辺機器メーカーが出展していたので、この記事ではPC関連のブースを紹介したい。

NEE 2025 「NEW EDUCATION EXPO 2025」はTFTビル西館の2階ホールで開催された
会場マップ 会場マップ。セミナー会場はここに出ている3つだけでなく、TFTビル東館の9階にも用意されていた

ASUS JAPAN:教師用端末やGIGA 2.0向け学習用端末を展示

 ASUS JAPANのブースでは、高性能な教師用端末から、GIGAスクール構想第2期(GIGA 2.0/Next GIGA)用の端末まで、さまざまなノートPCが展示されていた。

ASUS JAPANブース ASUS JAPANブース

 教師用端末としての利用を想定した「ASUS ExpertBook P5」は、14型液晶とCore Ultra 200Vプロセッサを搭載したCopilot+ PCだ。「ASUS BR1204F」はNext GIGA向け学習用端末としての利用を想定したノートPCで、12.2型液晶とIntel N100/N150プロセッサを備えるコンバーティブルタイプの2in1製品だ。

 「ASUS Chromebook CM30 Detachable」は、10.5型液晶とMediaTek Kompanio 520を搭載したデタッチャブルタイプのChromebookだ。「ASUS Chromebook CZ12 Flip」は、12.2型液晶とKompanio 520を搭載したコンバーティブルタイプのChromebookとなる。いずれもNext GIGAにおける学習用端末としての採用をにらんでおり、SoCとしてKompanio 520を採用することで価格を抑えている。

P5 教師用端末としての利用を想定した「ASUS ExpertBook P5」
BR1204F Windowsベースの学習用端末としての採用を想定した「ASUS BR1204F」
Chromebook 「ASUS Chromebook CM30 Detachable」(左)と「ASUS Chromebook CZ12 Flip」(右)は、SoCとしてMediaTek製のKompanio 520を採用している
耐久性 ASUS JAPANは、PCの耐久性を強くアピールしていた

Dynabook:滑り止めを施した学習用端末を展示

 Dynabookのブースでは、Next GIGA向け学習用端末「dynabook K70」「Dynabook Chromebook C70」が展示されていた。

Dynabookブース Dynabookブース

 両モデルは「端末が滑りやすく、机から落下してボディーが破損する」という現場の教師の声を元に作られた端末で、他社製品と比べてコンパクトなため、狭い小学校の机に置いても省スペースで済み、誤って落下させにくくなっている。

 天板の外周に、滑りにくく衝撃にも強い熱可塑性ポリウレタン(TPU)を採用しているため、机をある程度傾けても滑り落ちないのも強みだという。

K70 「dynabook K70」はWindowsモデル。Chromebookモデルの「Dynabook Chromebook C70」と共に、コンパクトであることをアピールしていた
傾けても落ちない dynabook K70/Dynabook Chromebook C70は天板の外周に滑りにくいTPUを採用しているため、ある程度机を傾けても滑り落ちないようになっている

富士通:軽量が魅力のモバイルノートPCやNext GIGA向け学習用端末を展示

 NEW EDUCATION EXPO 2025の出展メーカーのほとんどは、先に開催された「EDIX 東京 2025」にも出展していた。それに対して、富士通は本イベントのみの出展だ。

富士通 EDIX 東京 2025には出展していなかった富士通が、NEW EDUCATION EXPO 2025ではブースを構えていた

 今回の展示は、最軽量構成で約730gの「LIFEBOOK U9313/R」など、モバイルノートPCを校務向け製品としてアピールしていた。その他、コストパフォーマンスの高い校務向けノートPCや、学習用端末としての導入を想定した11.6型液晶搭載コンバーティブル2in1 PC「LIFEBOOK U3114X/SEG」なども展示されていた。

 LIFEBOOK U3114X/SEGは、旧製品に比べて画面ガラスの厚みを25%増やしてタッチパネルのガラス割れを防止したり、外れにくいキートップを採用したりするなど、頑丈さを高めているのが特徴だ。

モバイル 校務向けPCとして訴求されていた13.3型の「LIFEBOOK U9313/RX」(左)と「LIFEBOOK U9313/R」(右)
LIFEBOOK U3114X/SEG Next GIGAの学習用端末として導入されることを想定した「LIFEBOOK U3114X/SEG」は、児童/生徒が使うことを想定した工夫が施されている
14型 14型の「LIFEBOOK U5414/SX」(左)はコストパフォーマンス重視、「LIFEBOOK U9414/R」は可搬性重視の校務用PCとして訴求されていた
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