未来を創る「子どもとプログラミング教育」

Next GIGAの学習用/職員用端末を使うには環境整備も大事! 「NEW EDUCATION EXPO 2025」で見かけた周辺機器やソリューションをチェック(2/3 ページ)

» 2025年07月08日 12時00分 公開
[石井英男ITmedia]

エプソン販売:「プログラマッピング」の展示が面白い

 エプソン販売は、同社が推進しているプログラミングとプロジェクションマッピングを組み合わせた教育アプリケーション「プログラマッピング」のデモや、主力製品の1つであるプリンタの展示を行っていた。

エプソン販売のブース エプソン販売のブース

 プログラマッピングは、Scratchに似た独自のビジュアルプログラミングツールを使って映像やキャラクターなどを動かすプログラムを作り、プロジェクターを使って壁や天井、階段などさまざまな場所にその映像を投影して楽しむというものだ。

 デモに使われていたプロジェクター「EB-760WI」は電子黒板機能も搭載した高機能なものだ。ただし、実際にプログラマッピングを学校などで実施する場合は、もっとコンパクトなモバイルプロジェクターを使った方が便利そうだ。

 学校における掲示物印刷ニーズに応えるべく、A3ノビ対応のビジネスプリンタ「PX-M6712FT」も展示されていた。

プログラマッピング プログラミングとプロジェクションマッピングを組み合わせた「プログラマッピング」をアピール
実際に投影している プログラマッピングでは、独自のビジュアルプログラミングツール(左)を用いる。作ったせいかは、プロジェクターを使って壁などに投影する(右)
EB-760WI デモに使われていたプロジェクター「EB-760WI」は、電子黒板機能も搭載している
PX-M6712FT A3ノビ対応のビジネスプリンタ「PX-M6712FT」

富士通Japan:小学校の図書室向けシステムをデモ

 富士通子会社のSIer(システムインテグレーター)である富士通Japanのブースでは、同社が開発した小学校の図書室向けシステム「K-12図書館 LS@SCHOOL」のデモを行っていた。

富士通Japanのブース 富士通Japanのブース

 K-12図書館LS@SCHOOLは、小学校の図書室で児童が“自分で”本を借りたり返したりするためのシステムだ。それだけに、分かりやすいUI(ユーザーインタフェース)と親しみやすい画面デザインを特徴としている。

K-12図書館 LS@SCHOOL 小学校の図書室において、自動が自分で本の貸し借りの手続きをできるようにする「K-12図書館 LS@SCHOOL」
画面もかわいらしい 児童が自ら操作する前提ということもあり、画面デザインはかわいらしくなっている。もちろん、分かりやすさにも工夫が凝らされている

アイ・オー・データ機器:液晶ディスプレイやWebカメラなどを展示

 アイ・オー・データ機器のブースでは、同社が得意とする液晶ディスプレイやWebカメラなどを展示していた。

アイ・オー・データ機器のブース アイ・オー・データ機器のブース

 液晶ディスプレイをプッシュしていたのは、文部科学省が2025年1月に公開した「学校のICT環境整備3カ年計画」において教員用の業務用ディスプレイの1人1台整備が明記されたからだ。

 ノートPCを手前に置いて使う場合、標準のスタンドでは高さが足りず、液晶ディスプレイとノートPCの液晶ディスプレイがかぶってしまうことがある。アイ・オー・データ機器では、この問題に対処するためのディスプレイ台座も販売しており、ディスプレイと一緒に展示していた。

ニーズに応える 教員用の業務用ディスプレイの1人1台整備を見込んで、液晶ディスプレイとディスプレイスタンドを一緒に展示していた

 その他、180度という広い画角を実現したWebカメラの新製品「TC-MC400W」のデモや、Thunderbolt 3対応の4ベイRAIDストレージの展示、自社が取り扱うVerbatim製USB Type-Cハブなども展示していた。

Webカメラ 「TC-MC400W」は、180度の超広画角が特徴の新型Webカメラだ。画角はワンタッチで120度/150度に切り替えられるようになっている
RAIDストレージ Thunderbolt 3対応の4ベイRAIDストレージ「SDPG34H-024T-SBAAB」
USB Type-Cハブ HDMI出力端子やSDメモリーカードスロットなどを備えた、Verbatim製多機能USB Type-Cハブ

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