ありがとう「Windows 10」 サポート終了日に10年間の歩みを振り返る(1/3 ページ)

» 2025年10月14日 18時00分 公開
[Yukito KATOITmedia]

 2015年7月29日(米国太平洋夏時間:以下同)に一般リリースされた「Windows 10」が、10月14日にサポート終了を迎え、その歴史に幕を閉じる(延長セキュリティ更新プログラムは個人向けで最長1年、法人向けで最長3年続く)。

 Windows 10のサポート終了に寄せて、この記事では同OSの「機能更新プログラム(Feature Update)」を振り返っていこうと思う。

終了した ついに「Windows 10」がサポート終了を迎える

そもそも、どんな「機能更新プログラム」があった?

 Windows 10がリリースされる直前、最新のWindowsは「Windows 8.1」だった。しかし、その前身である「Windows 8」でユーザーインタフェース(UI)が大胆に変更されたこともあり、旧バージョンであるはずの「Windows 7」が大きなシェアを占めていた。

 UIの改善などを行ったWindows 10には当初、大きな期待が寄せられていた。しかし、リリース当初は互換性の問題や不具合が影響して安定動作せず、ユーザーの頭を悩ませていた。

 そんなWindows 10も、度重なるアップデートを経て、2025年6月までデスクトップ向けOSのシェアトップをキープするまでに成長した(参考リンク)。当初のことを考えると、非常に感慨深いものがある。

 Windows 10は、半年〜1年に1回の頻度で「機能更新プログラム」という大型アップデートを重ねて、今の頼りがいのある姿へと変化してきた。機能更新プログラムでは毎回、多くの新機能も盛り込まれてきた。その一般リリース日の履歴は以下の通りだ。

  • Windows 10(バージョン1507):2015年7月29日
  • Windows 10 November Update(バージョン1511):2015年11月10日
  • Windows 10 Anniversary Update(バージョン1607):2016年8月2日
  • Windows 10 Creators Update(バージョン1703):2017年4月11日
  • Windows 10 Fall Creators Update(バージョン1709):2017年10月17日
  • Windows 10 April 2018 Update(バージョン1803):2018年4月30日
  • Windows 10 October 2018 Update(バージョン1809):2018年10月2日
  • Windows 10 May 2019 Update(バージョン1903):2019年5月21日
  • Windows 10 November 2019 Update(バージョン1909):2019年11月12日
  • Windows 10 May 2020 Update(バージョン2004):2020年5月27日
  • Windows 10 October 2020 Update(バージョン20H2):2020年10月20日
  • Windows 10 May 2021 Update(バージョン21H1):2021年5月18日
  • Windows 10 November 2021 Update(バージョン21H2):2021年11月15日
  • Windows 10 2022 Update(バージョン22H2):2022年10月18日

 全ての新機能について振り返ると、膨大な量となってしまうため、特に筆者の記憶に残っている新機能について、簡単に振り返ってみたいと思う。

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