筆者はこれまでMeta QuestシリーズなどのVR HMDも使用してきたが、それらとXREAL One Proに代表されるARグラスとでは、目的も使用感も全く異なる。本機は外観がサングラスに近く、周囲の状況も把握できるため、新幹線や飛行機内といった公共の場でも違和感なく利用できるのが強みだ。
従来の「画面が視界に追従するタイプ」のグラスでは、視線の動きによる酔いが生じやすかった。しかし、空間固定が可能な本機ではその懸念も少ない。広い視野角によりPC作業は快適で、SBS方式の3D映像も迫力十分だ。さらに、OSDメニューやQuickボタンの操作性、高輝度でゆがみの少ない光学設計も高く評価できる。3msの低遅延と120Hzのリフレッシュレートは、動きの速いゲームにも過不足なく対応する。総じて、ARグラスとしての完成度は極めて高い。
今回、ARグラスやVR HMDの利用経験がほとんどない家族(妻、娘、息子)にも、XREAL One Proをしばらく試用してもらった。
某アイドルグループを熱心に応援している妻は、本機が「推し活」に大きく貢献すると直感したようだ。初心者ならではの視点による、彼女の具体的なコメントを紹介する。
「外出先で推しの番組やYouTubeを視聴したい際、人目が気になってこっそり画面をのぞき込むことが多かった。これなら周囲を気にせず、堂々と大画面で楽しめる。正直、今すぐにでも欲しい。ライブ映像を楽しむには少し低音が物足りない気もするが、お気に入りのイヤフォンを併用すれば問題なさそう」(妻)
大学生の娘はNintendo Switch 2をつないでゲームをプレイしたり、PCとつないで映画を見たりしていた。娘のコメントは以下の通りだ。
「狭い場所やベッドで横になった状態でも、大画面を楽しめる点は非常にいいなと思った。画面を固定すれば酔いにくい。Switch 2でのゲームプレイも、ストレスを感じる場面はない。ただ、グラスのフレームが大きく、自分の顔には少し合わない印象を受けた。音質は悪くないと思った」(娘/大学生)
続いて普段はゲーミングPCと専用ディスプレイを使い込み、日々ゲームに没頭している高校生の息子にも試用を依頼した。今回はPCに接続し、高い反応速度が求められる「ストリートファイター6」のプレイや、Discordでのテキストチャット、さらにスマートフォンとも連携させ、モバイルゲームの操作感も確かめてもらった。コアゲーマーの視点によるリアルな感想は以下の通りだ。
「ストリートファイター6のような固定画面のゲームなら、あまり違和感なくプレイできた。FPS/TPSは没入感はあるが、長時間プレイすると疲れそう。またガチでFPS/TPSやるなら、リフレッシュレートももっと欲しいと思う。テキストチャットなどを行うのは快適だった。スマホのゲームを大画面でやれるのはうれしい」(息子/高校生)
このように、家族からの評判も総じて良好であった。XREAL One Proは上位モデルゆえに価格は相応に高いが、57度という圧倒的な視野角はやはり大きな魅力だ。初めてARグラスを購入する層はもちろん、画面の空間固定ができない「XREAL Air 2」などの従来機に不満を感じていたユーザーにとって、本機は極めて満足度の高い買い替え候補となるだろう。
ARグラスで仕事はできるか? スマホサイズの「XREAL BEAM Pro 5G」と老眼にやさしい「XREAL One」で試す
サングラス型ディスプレイ「VITURE Luma Ultra」の周辺デバイスを試す 独自のネックバンド型Androidデバイスや“Switch 2”と接続できるドックで拡張性アップ
“現行で最も明るく、最も高精細”をうたうサングラス型ディスプレイ「VITURE Luma Ultra」の実力をチェックする
「XREAL One Pro」予約者に初音ミクの特別デザインフレームをプレゼント 数量限定
XREAL、同社製ARグラス「XREAL Air 2」など5製品の価格を改定 最大2割値下げCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.