コンビニエンスストアの読み取り機にケータイをかざすと、公共料金が支払える――。NTTドコモが、こんな支払いスタイルを実現する「かざす請求書」サービスを開発した。
かざす請求書は、紙で発行される請求書の情報をおサイフケータイに取り込み、コンビニエンスストアに設置された読み取り機にかざして料金を支払えるようにするサービス。複数の請求書を1台の端末に取り込むことができ、紙の請求書を持ち歩くことなく支払いを行える。なお、支払いは現金と電子マネー「nanaco」のみとなり、ほかの電子マネーの対応については「今後の課題」(ドコモ広報)としている。
コンビニエンスストアでのおサイフケータイを利用した公共料金支払い手段として、ドコモとセブン-イレブン・ジャパンが共同で検討を進めてきたサービスで、6月15日からドコモがASPサービスとして提供を開始。同日から全国のセブン-イレブン1万2323店舗で、かざす請求書を利用したドコモの携帯電話料金の支払いが可能になる。
サービス当初はドコモとセブン-イレブンでの取り扱いとなるが、今後はほかの請求書発行企業や携帯キャリア、コンビニエンスストアへの拡大を目指す考えだ。
ドコモユーザーは、事前に申し込みを行う必要なくかざす請求書サービスを利用でき、月額利用料金は無料。対応機種は903i、703iシリーズ以降のおサイフケータイで、かざす請求書アプリのダウンロードは「iMenu」→「メニューリスト」→「おすすめサービス」→「おサイフケータイ」→「対応サービス」→「かざす請求書」から行える。
請求書を発行する各種企業にとっての導入のメリットは、ASPで提供されることから専用のシステムを構築することなく導入できる点や、請求書の発行コストや紙資源を削減できる点。コンビニエンスストアにとっては、請求書情報を電子データで送信するため、紙の請求書を保管する必要がなくなるなど、収納代行の処理効率向上が見込めるという。
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