スマートフォンのソーシャルメディア利用、不満点は「文字入力」「画面サイズ」調査リポート

» 2010年03月26日 09時00分 公開
[ITmedia]

 日本能率協会総合研究所は3月24日、ソーシャルメディアの利用実態調査の結果を発表した。調査は3月3日から同8日まで、日本能率協会総合研究所所有のモニターリサーチシステムを利用して行ったもので、サンプル数は10代から40代までの合計1200人。

 同調査によれば、ソーシャルメディアの保有アカウント数は4619アカウントで、1人あたりの平均保有率は約4個となった。保有数がもっとも多かったのは「YouTube」の872アカウントで、以下「ニコニコ動画」が765アカウント、「mixi」が760アカウント、「ブログ」が734アカウント、「Twitter」が376アカウント、「GREE」が268アカウントと続いた。

 ソーシャルメディアの利用理由については、「自分と同じ関心事・興味を持つ誰かを見つけられるから」という回答が39.3%で1位となり、2位の「世の中のニュースや出来事に関する多くの人間の見解を知りたいから」とともに、他人への「共感」を求めた利用動機が多くの支持を集める結果となった。

 ソーシャルメディアを利用する際の機器は、ノートPCが57.3%、デスクトップPCが55.3%、複数のデバイスの併用が49.0%、携帯電話が31.3%、スマートフォンが19.1%と並んだ。

 PCの利用者は、PCを利用する理由として「画面が見やすいから」と回答した人が56.6%、「文字入力のしやすさ」と回答した人が50.9%となり、不満点は、「外出時に利用しづらい」(39.3%)、「持ち運びの不便さ」(35.2%)などが挙がっている。

 携帯電話/スマートフォンの利用者は、利用する理由として79%の人が「いつでも持ち歩いているから」、62.1%が「いつでもどこでも好きな場所で使用できるから」と回答。不満点は66.7%が「文字が入力しにくい」、45.0%が「画面が小さく見にくい」と回答している。そのほか、「小まめにバッテリーの充電をしないといけない」「通信速度が遅い」といった回答も、それぞれ40%を超えた。

 なお、スマートフォンユーザーに使用しているスマートフォンの不満点を聞いたところ、「バッテリー交換ができない」が70.5%、「文字が打ちにくい」が54.2%、「赤外線通信ができない」が52.3%、「おサイフケータイが使えない」が48.5%、「ワンセグが使えない」が42.6%など、携帯電話で利用していた機能がないことへの不満が多かった。携帯電話を併用している人も36.5%に達しており、スマートフォン1台では求める機能をカバーできていないことが分かった。

 また、スマートフォンを保有していない人に、スマートフォンの購入を検討する際のポイントを聞くと、「文字入力のしやすさ」が80.5%、「コンパクトサイズ」が77.0%、「大画面」が74.7%、「デザイン性」が71.2%、「ケータイメール」が70.5%でトップ5となり、ソーシャルメディアの活用のしやすさと、スマートフォンの機種選びのポイントとが、密接に関連する結果となった。

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