独自ランキングから見える“人気iPhoneアプリ”の傾向:iPhoneアプリ月間ランキング(2/2 ページ)

» 2010年08月26日 16時30分 公開
[COZE(4001field),ITmedia]
前のページへ 1|2       

まだまだ厳しい電子書籍

 iPadのようなタブレット型デバイスの発売に伴って、電子書籍への関心が高まっている。その人気の高まりから、2010年は電子書籍元年とまで言われ、電通の「マガストア」、ソフトバンクの「ビューン」など、大手企業も含め、電子書籍市場のプレーヤーが増えているが、現状で見ると販売はまだまだ厳しそうだ。アプリによっては瞬間的に1位を獲得するケースもあるが、継続的にランキング上位に滞在しているケースは少なく、今回の月間TOP10を見てみると、電子書籍関連のアプリは「iBooks」の1個のみだった。

 ただ、TOP100を見ると、「もしも高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」「堀江貴文 拝金」「i文庫」「適当日記」などがランクインしている。これは2009年には考えられなかったことであり、コンテンツがそろい、一般のiPhoneユーザーに広くその存在を認知されるようになれば、売上げ上位に食い込む可能性は今後十分にあり得る。

定番アプリが長期間に渡って売れている

 独自に集計したランキング滞在ランキングを精査してみたところ、上位の有料アプリケーションのうち、50%は1年以上前にリリースされたものだった。、無料アプリでとはなんと70%が1年以上前に出たものだ。つまりランキング上位にいるアプリの多くが、2009年にリリースされたものとなっている。。恐らく最近のユーザーは、自ら面白いアプリを開拓するより、友人やソフトバンクショップの店員など、周囲の人から聞いたアプリや、App Storeのランキングからのみアプリ情報を入手しているるため、ダウンロードされるアプリが限定される傾向にあると推測出来る。

 App Storeは日々たくさんのアプリがリリースされているため、瞬間的な順位の変動はあれど、長期的な目で見ると売れ筋アプリケーションは限定されてきている。中には2年間有料ランキングTOP100位以内を維持しているアプリケーションも存在する。

売れ筋アプリは「ゲーム」「写真」など

 有料、無料のTOP10の傾向を見ていると、「ゲーム」「写真」「ソーシャルネットワーク」「ユーティリティー」のカテゴリーが多い。ゲームや写真は有料アプリが中心で、ユーティリティーは無料アプリが中心、ソーシャルネットワークは、無料のみがランキングに入っている。写真などの、ゲーム以外のカテゴリーのアプリが上位に食い込むのは、日本独自の特長の1つで、市場の“好み”が他の国と若干異なる。


 iPhoneアプリケーションの市場は急激に成長している。1日に数百のアプリケーションがリリースされる中、自社のアプリをどうApp Storeのランキングに載せるのか。当たり前だが、開発者にとってはこれが一番のポイントになってくる。

 昔のApp Storeと違い、これからのアプリは「運」で売るのではなく、きちんとした戦略・マーケティングが必要になる。次回以降、「iPhoneアプリ月間ランキング」の中で、その月のトレンドのアプリを紹介しつつ、戦略の部分について解説していきたい。

COZE(4001field)のプロフィール

Photo

iPhoneアプリの専門家。1日に500個のアプリをチェックし分析。サラリーマンから女性、子供まで、幅広いジャンルのアプリケーションを提案する「アプリのソムリエ」。自身もアプリケーションの開発・デザインなどを手がける。フジテレビお台場APPSラボで開発されたアプリ「100質」「セミAPPS」などの企画も担当。これまで収集したランキングのデータを活用したセミナーも、アプリヤやジェナなどと開催している。Twitterアカウントでは、最新のiPhone情報なども発信している。 Twitter:@iPhone_PR 4001field Webサイト:http://www.4001field.com/


前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月01日 更新
  1. 免許証画像が漏れると何が“ヤバい”のか タイムズカーで最大約660万件の個人情報漏えいで考えられる「3つのリスク」 (2026年09月29日)
  2. 「iPhoneのアプリが起動しない」報告相次ぐ 端末再起動やアプリ削除で解決しない理由 (2026年09月29日)
  3. KDDI、楽天モバイルへのローミング状況を公開 9月末から大幅減 10月から新たな枠組み (2026年09月30日)
  4. 「iOS 27.0.1」配信開始、iPhone 18 ProのFace IDやカメラの不具合を解消 「iOS 26.7.1」も (2026年09月29日)
  5. Nothingは経営危機なのか 黒住氏は日本撤退を否定、値上げは「モデルチェンジのタイミング」で (2026年09月29日)
  6. JR東日本「分かりにくい」新幹線券売機を改善へ なぜ、スマホではなく「駅での最短1分購入」を実現? (2026年07月04日)
  7. 「iPhone 17e」と「iPhone 17」どちらが買いか? 2機種を使い込んで分かった“スペック表にない違い” (2026年04月29日)
  8. ドコモが「iPhone 17e」「iPhone 16」を値上げ 17e(256GB)と16(128GB)は残価も増額 (2026年09月30日)
  9. 20万円超のXperiaを「買い」に変えた3週間 ソニーが「モニタープログラム」を実施した理由 (2026年09月26日)
  10. 「ドコモミリ波イニシアチブ」始動、ミリ波の活用促進やユースケース創出を目指す (2026年09月29日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー