ユビキタスエンターテインメントは、スマートフォンのブラウザ上で動作するHTML5/JavaScriptベースのゲームエンジン「enchant.js」を開発し、ベータ版の無償提供を開始した。
enchant.jsの無償提供は、青少年プログラマーの育成を目指したコンテストプログラム「9leap」が5月1日に開催されることを受けて実施。簡単に扱えるゲームエンジンを開発・提供することで、より多くの青少年にプログラミングを体験してもらうことを目的としている。
enchant.jsでは、高度なスクロールマップや当たり判定、仮想的なパッドなどを用いたゲームをJavaScriptで作成できる。MITライセンスとGPLライセンスのデュアルライセンスで提供され、開発者がいずれかを選択できる。
利用できる機能は、高度なアニメーション付きアバターを自由に利用できるアバターシステム、当たり判定を含むスプライト機能を提供するスプライト管理ライブラリ、複雑なスクロールマップを高速に処理するスクロールマップ管理ライブラリ、VPADを実装するバーチャルパッド管理ライブラリの4つ。
対応端末は、Android 2.1以降を搭載する端末、およびiOS 3.0以降を搭載するiPhone。
また、同社が過去に開発したゲームで用いたすべての画像素材データをenchant.jsのユーザーに解放するほか、全国主要都市で行う無料セミナー「9leapGame Programming Camp」などを通じてenchant.jsの普及と改良を行うとしている。
今後は、enchant.js専用のマップエディタやプラグインの開発を行い、同社の技術ブログ「wise9.jp」において、enchant.jsの解説記事を掲載する。さらに、法人向けにenchant.jsの有償ライセンスの販売と有償サポートの提供も予定している。
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