V402SHが躍進、その理由は? 〜市場価格調査も携帯販売ランキング(8月23日〜8月29日)

» 2004年09月03日 18時23分 公開
[杉浦正武,ITmedia]

 先週、新たに発売された機種は「A1402S II」のみ。それも、沖縄での販売成績が加算されるだけなので、ランク入りは難しそうだ。なお今週は、ITmedia編集部が独自に端末価格の調査も行ったので(都内量販店の新規価格)、この結果も併せて紹介したい。

NTTドコモ au ツーカー ボーダフォン
1N505iSA5503SATT31V402SH
2P900iA1402STT32V602SH
3N900iW21STS41V601T
4N900iSA5405SATK40V301SH
5P505iSW21SATK31V601SH
6SH505iSW21HTK40(*)V401T
7SH900iA5506TTK22V601N
8P252iSA5406CATK41V401D
9F672iW21KTS31V302T
10N506iA5407CATT41(*)V801SA
(*)表記は「プリケーセット」対応端末

この記事では、マーケティング会社GfK Japan調べによる全国3500店舗の量販店(家電量販店、カメラ販売店、PC専門店)のPOSデータを集計し、モデル別のランキングで紹介しています

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 ドコモは、1〜3位に変化なし。4位と6位が入れ替わったほか、7、8、9位が入れ替わった程度だ。

 新規の価格を見ると、「505iS」シリーズは概ね新規で3800円程度、900iシリーズは2万6000円程度となっている。もっとも、「SH900i」や「N900iS」などはやや高く、2万8000円程度の価格がついている。

 「ぷちぷちトマト」などのネーミングで知られる「P252iS」や、“らくらくホンIII”こと「F672i」(右写真)の価格はいずれも5800円程度。ほかのキャリアと違い(後述)、ランク入りしている端末の中に「1円」端末がないようだ。

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 auも、トップ3は不変。4〜6位が入れ替わり、7、8位が入れ替わるなど小幅な動きだ。10位には、「A5407CA」(左写真)が先週13位からランクアップした。待望のランクインといったところ。

 価格を見ると、「A5503SA」「A1402S」あたりは新規価格が1円に下がっている。3位の「W21S」は、2万800円程度。4位の「A5405SA」も新規で1円。「W21SA」が2万800円程度となっている。

 なお、10位に入った「A5407CA」は1万300円程度。6月末に行った調査では1万7000円強だったから(6月28日の記事参照)、7000円近く下がっているようだ。

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 ツーカーは、1位と2位が入れ替わった。5〜10位が入れ替わっているが、顔ぶれ自体は先週と変わらない。

 価格を見ると、「TT31」(右写真)は4000円弱。「TT32」が1円となっているようだ。1円の端末というのは上位にランクされやすいものだが、TT31がこれを抑えてトップに立ったことは興味深い。

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 ボーダフォンのランキングに異変があった。先週のトップだった「V602SH」が、2位に後退。変わってトップに踊り出たのは、テレビ付きの「V402SH」(左写真)だ。

 V402SHの先週の順位は、5位。それまでのランキング推移を見ても、それほど勢いがあったわけではない。なぜ、今になって順位を上げたのか。アテネオリンピックをテレビケータイで見たかった……という説明もないではないが、先週の順位を考え合わせると説得力はいまひとつだ。

 価格を見ると、V602SHは2万4000円弱。それに対し、V402SHは1万2000円程度となっている。「V402SHは、このところ価格が下がった。少し前は1万9000円程度だった」(量販店の店員)。同様の話が複数の店舗で聞かれたため、この価格変動がランキングに影響した可能性もある。

 今後の新機種発売日情報を見ると、FOMA版・らくらくホンこと「F880iES」が9月4日に発売予定。どの程度ランキングに影響するか、注目だ。

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