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» 2005年02月10日 21時01分 UPDATE

Mobile Weekly Top10:ボーダフォン新社長、モロー氏ってどんな人?

ボーダフォンの新社長に就任するモロー氏。日本テレコムの社長時代には、固定網の売却をまとめるなどの実績があるというが……。

[杉浦正武,ITmedia]

 先週のアクセスランキングは「700i」シリーズが上位を占めた。アクセスから単純にITmedia読者の“人気”を推し測ると、N700iが一番人気、ついでP700iといったところのようだ。

 8位には3日前のボーダフォンの社長交代に関する記事が入った。津田志郎氏が会長職に就き、4月から新たにウィリアム・ティー・モロー氏が社長となる。

Photo 左がモロー氏

 ところでこのモロー氏、固定通信の業界に詳しい人間なら「ああ、前の日本テレコムの社長ね」と分かるのだが、移動体業界を中心に見ていた人の中には知らない人もいるだろう。簡単に紹介しよう。

 モロー氏は、1959年生まれの45歳。1995年には当時の東京デジタルホンで、技術企画室副部長に就任している(1998年まで)。2000年には、ボーダフォン・グループの技術戦略担当バイスプレジデントに就任。そして、2001年に日本テレコムの社長となった。

 日本テレコムの社長となった同氏は“ノンコア部門”の売却に大ナタを振るう。まずグループ全体を持ち株会社制に移行し、日本テレコムホールディングスの下に移動体事業と、固定事業である日本テレコムがぶら下がる形にした。

 そうして組織を「切り売り」しやすい体制を作り上げた上で、日本テレコムのADSL事業をイー・アクセスに55億円で売却(2002年5月28日の記事参照)。日本テレコムも法人向けを強化することで黒字化し、売却時の交渉材料として有利にした上で(2003年5月27日の記事参照)、リップルウッドホールディングスに2613億円で売却している(2003年8月21日の記事参照)。大型の売却案件をきちんとまとめたことから、同氏を「企業売却のプロ」と見る向きもある。

 ここから飛躍して、「今回の来日も日本法人を売却するためだ」とうがった見方をするアナリストもいるが、これはいまひとつ根拠に乏しいだろう。ともあれ、モロー氏は在任中、日本テレコムホールディングスを2002年度の659億円の赤字から2003年度に795億円の黒字に回復させるなどの実績を挙げた。現在のボーダフォンを立て直せるか、注目される。

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