電子マネー、利用回数No.1はnanaco―7月FeliCa決済利用状況一番使われているFeliCa電子マネーは?

» 2007年07月18日 11時37分 公開
[吉岡綾乃,Business Media 誠]

 「Edy」「Suica」「iD」など、複数の方式が混在するFeliCa決済。4月からはセブン-イレブンで使える「nanaco」、イオン系ショッピングセンターで使える「WAON」のサービスがスタートしたほか、ここ数カ月はローソン、ファミリーマートなどの大手コンビニエンスチェーンが複数の決済方式を導入したこともあり、身の回りに“使える場所”が増えてきた。

 使える場所が増えれば、ユーザーの利用も進む。最もユーザー数が多い決済サービスは、また、最も利用回数が多い決済サービスは何なのか。7月中旬時点で各社が発表しているFeliCa決済の最新データについて、プリペイド型電子マネーとポストペイFeliCa決済に分けてまとめた。

電子マネーの利用回数No.1はnanaco、発行数No.1はEdy

 以下の表では、FeliCaを利用した決済方式のうち、電子マネー(前払いでお金をチャージし、そこから減算して利用する)の利用状況をまとめた。

 最も利用されているのはセブン&アイホールディングスのnanaco。6月の月間利用回数は3000万件で、1日約100万回使われていることになる。4月23日に開始したばかりの新しいサービスだが、会員数は7月11日(開始から約80日)で400万人を突破した。このうち約1割がおサイフケータイユーザー(nanacoモバイル)となっている。

 最も発行数が多いのは、ビットワレットのEdyで、3100万。おサイフケータイのユーザー数も600万と最も多く、最も多くの人に使われているFeliCa決済サービスと言える。利用件数は月間1800万件で、1日約60万回使われていることになる。

 関東では高いシェアを誇るJR東日本のSuicaはEdyに次ぐ発行数で、電子マネー対応のSuicaは1777万枚、電子マネー非対応のSuicaを含めると2121万枚発行されている。電子マネーの利用に限るとSuicaの利用件数は1日69万件程度だが、きっぷの利用を含めると(定期券をのぞく)1日の利用回数は1600万回くらいとなり、日本で「最も“かざされている”FeliCaカード」といえる。

 なお下の表の「利用可能店舗数」項では、Suica加盟店(JR東日本が開拓した加盟店)のみをカウントしているが、JR東日本はSuica利用可能店舗数について、Suica加盟店にPASMO加盟店を加えた1万9630店と発表している。実際にはこのほか、WAONが利用できるイオン系店舗でもSuica/PASMOで決済ができるので、ユーザーがSuica/PASMO電子マネーを利用できる店舗は約2万4000店あることになる。

サービス名 事業者名 発行枚数(おサイフケータイ分) 利用可能店舗数 リーダー/ライター台数 6月の月間利用件数 いつ時点の数字か 備考(※)
Edy ビットワレット 3100万枚(600万) 5万2000店 非公表 1800万件 6月末
ICOCA JR西日本 299万枚(なし) 257店 非公表 30万件 6月11日
nanaco セブン&アイHLDGS 400万枚(40万) 1万1747店 推定2万3500台※ 3000万件 7月11日 R/W台数は店舗数×2を目安に計算
PASMO PASMO協議会加盟事業者 426万枚(なし) 1663店 1872台 182万件 6月末 相互利用できるSuicaの加盟店を加えると1万9630店、3万2440台
Suica JR東日本 1777万枚※(54万) 1万8110店※ 3万0730台 1564万件 6月末 相互利用できるPASMOの加盟店を加えると1万9630店、3万2440台
WAON イオン 30万枚(なし) 4700店※ 非公表 非公表 6月20日 利用可能店舗は関東中心

ポストペイFeliCa決済でユーザー数が最も多いのはiD

 下表では、後払い式のFeliCa決済サービスの利用状況をまとめた。

 最も会員数が多いのはドコモや三井住友カードが推進するiDで、294万人。おサイフケータイユーザーの内訳は公表されていないが、「ほぼDCMXユーザーの人数と思っていいはず」(NTTドコモ広報部)。DCMX/DCMX miniの発行数として公表されている最新値は4月末時点の235万なので、iDをおサイフケータイで利用しているユーザー数はおそらく235万を超える数字となると推測でき、iDユーザーはほとんどがおサイフケータイで利用していることになる。

 iDを追うQUICPayは、会員数225万人。おサイフケータイユーザーの内訳は明らかになっていないが、QUICPay発行数の半分以上を占めるトヨタファイナンスがQUICPay一体型のクレジットカード(FeliCaチップを内蔵したプラスチックカード)を推進していることもあり、iDとは逆に、カードで利用している人の割合が高い。

 三菱UFJニコスでは、「VISA TOUCH」「スマートプラス」の2ブランド名で展開しており、下表の会員数はVISA TOUCHとスマートプラスのユーザー数を足したものだ。このほかOMCカードもVISA TOUCHを発行しているが、会員数が少ないこともあり、この中にはOMCカード発行分は含んでいない。

サービス名 事業者名 発行枚数(おサイフケータイ分) 利用可能店舗数 リーダー/ライター台数 6月の月間利用件数 発行会社数 備考
iD NTTドコモ、三井住友カード他 294万(推定235万超※) 非公表 16万4000台 非公表 55社 5月末数字。おサイフケータイユーザーは4月末のDCMX/DCMX miniユーザー数より推定
PiTaPa スルッとKANSAI 76万枚(なし) 1万5000店超 推定1万5000台超 2700万件(電子マネー+交通利用※) 12社※ 6月末数字。電子マネーのみの利用件数は非公表、発行会社数は提携カード発行11社+スルッとKANSAI
QUICPay JCB、トヨタファイナンス他 225万(非公表) 非公表 5万5000台 非公表 13社※ 5月末数字
VISATOUCH/スマートプラス 三菱UFJニコス※ 22万枚(推定11万) 非公表 1万5000台 非公表 2社※ 6月末数字。会員数などは三菱UFJニコスの発表数。このほかOMCカードもVISA TOUCHを扱っている

関連キーワード

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