2010年は、利便性やアンテナ感度の面でメリットがある「PCへの標準搭載」の訴求も今後、より推進する考えだ。「すでにユーザーの10%以上は“WiMAX内蔵PC”。“何かを接続せずに済む”利便性以外に、外付け端末と比べてアンテナを大きくできるので感度がよくなるメリットもある。現在、国内で販売されるWiMAX標準搭載PCは6メーカー/16機種だが、今後の2010年春商戦向けモデルではさらに増加予定で、“20機種”は超える見込み。なお、現在のWiMAXモジュールはほぼインテル製チップを搭載するものだが、PCメーカーさんが採用するならAMDプラットフォームのPCへ搭載できないものではないと聞いている」(田中社長)
このほか、国際ローミングサービスも始める。米CLEARや露Yotaなどとすでに国際ローミングの協議・調整を始めているほか、他国通信事業者からのローミング打診も来ているという。2010年春のサービス開始予定とする。
──つながれば快適。当初はそう揶揄されることもあったモバイルWiMAXサービスだが、外部基地局は2009年度末目標の6000局から上方修正し「このペースなら、おそらく7000局を超えると思う」(田中社長)とし、2013年度目標の1万9000局もかなり前倒しで達成させる考えだ。
「現在、月に1000局弱ほど建てられる体力が付いてきた。仮にそのスピードを維持すれば、1年で1万2000局建てられることになる。総務省の電波申請許可局数を見比べると某社さんの局数に追いつくのも間近のようだ。来年早々には追い抜きたい」(田中社長)。
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