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» 2010年04月01日 19時22分 UPDATE

就職氷河期を勝ち抜いた新入社員に期待することは――2010年、携帯キャリアの入社式

携帯電話業界が変革期のただ中にある2010年、就職氷河期の再来ともいわれる厳しい競争を勝ち抜いた新入社員たちに、携帯キャリアのトップは何を期待するのか。

[ITmedia]

 就職氷河期の再来ともいわれる2010年、携帯キャリア各社にも厳しい競争を勝ち抜いた新入社員が入社した。入社式では各社の社長が、新入社員に対する期待や心構えを語った。

 2010年の各社の入社実績は、NTTドコモが246人、KDDIが244人、ソフトバンクの通信3社(モバイル、テレコム、BB)が247人、イー・アクセスが45人。ドコモとKDDIは、昨年とほぼ同じ水準となったが、ソフトバンクとイー・アクセスは採用数が減っている。

「変革」と「チャレンジ」で、モバイルの新たな価値創造を――ドコモの山田氏

Photo NTTドコモ 代表取締役社長の山田隆持氏

 ドコモが満を持して投入するスマートフォン「Xperia」の発売日と重なったことから、入社式を午後にずらしたNTTドコモ。午前中、Xperiaの発売イベントに立ち会った同社代表取締役社長の山田隆持氏は、「変革」と「チャレンジ」の精神で、モバイルの新たな価値を創造してほしいと呼びかけた。

 訓辞では、午前中の発売イベントに参加した話を通じて、現場で学ぶ顧客視点がいかに重要であるかを説明。「問題の答えは、全て現場にある」とし、現場に出ることの大切さを忘れないようにと説いた。

 また、モバイルの新たな価値創造に向けたチャレンジも重要だと話し、(1)24時間365日手元にあること(2)個々の利用者に携帯電話が紐づいていること(3)GPSなどでどこにいるか分かること という、携帯ならではの特徴を生かしたイノベーションが、さらなる成長につながると説明。これまでに携帯電話が発展、進化してきた以上に大きな可能性があるとし、新たな携帯電話の姿を作る上で重要になる若い力と感性に期待を寄せた。

自身が変革の主体たれ――KDDIの小野寺氏

Photo KDDI 代表取締役社長兼会長の小野寺正氏

 発足から10年目の節目を迎えたKDDI。同社で代表取締役社長兼会長を務める小野寺正氏は、変革期のただ中にある通信業界では、変化を先取りした事業展開が重要になると説いた。

 KDDIの社員としてスタートを切る新入社員には、次の3点を要求した。1つは「自身が変革の主体となり、夢や思いをKDDIで実現してほしい」というものだ。

 KDDIは既存事業の効率化や経営体質の強化、新規やグローバル事業の積極展開など大きな構造改革に着手しており、活躍できるステージは整っていると説明。同社のルーツである第二電電企画が19人の社員でゼロからスタートし、26年を経て社員数1万8000人、売上高3兆4000億円超のKDDIグループに育ったことを引き合いに出し、「何としてでもやり遂げようとする熱い思いと意志さえあれば、夢は実現できると激励した。

 2つ目は、「迷ったときには、お客様原点に戻る」こと。判断を決めかねるようなことがあったときは、「答えは必ず、それぞれのお客様との接点、最前線の中にある」と考えてほしいと訴えた。

 3つ目は、KDDI社員としての判断基準と行動規範の共有。サービスやビジネスモデルは柔軟でスピーディーに変えていく必要があるが、その土台となる経営理念は全社一丸で共有しなければならないとし、KDDIフィロソフィーを共通の価値観としてそれに則った言動を心がけるよう呼びかけた。

熱く高い「志」で邁進してほしい――ソフトバンクの孫氏

Photo ソフトバンクグループ代表の孫正義氏

 尊敬してやまない坂本龍馬の話から訓辞を切り出したのが、ソフトバンクグループ代表の孫正義氏だ。

 16歳で渡米することを決めたのは、15歳のときに「竜馬がゆく」を読み、坂本龍馬の熱い「志」に共感したためだったと振り返り、この渡米がソフトバンクグループの創業につながったことから「ソフトバンクグループの実質的な創業者は、坂本龍馬といえるかもしれない」と言い切った。

 多くの人に喜んでもらうために物事を成すことが「志」であり、家族や仲間、顧客、そして世界中の人に喜んでもらえる仕事をすることが大事だと説き、人生の最後に「本当に幸せな人生だった」と振り返ることができるよう、日々高い「志」をもって邁進するよう呼びかけた。

第二創業期にさらなる成長を――イー・モバイルのエリック・ガン氏

 創業から11年目となる2010年を第二創業期スタートの年と位置付けるイー・アクセスグループ。イー・モバイル代表取締役社長兼COOのエリック・ガン氏は、ベンチャー精神を忘れないことが重要だと強調した。

 競合する通信キャリアは巨大であり、力を合わせて競合と戦い、会社を発展させなくてはならないとガン氏。イー・アクセスグループが求める「Make it happen!」を実行できる人を目指し、早く中核を担えるよう研鑽を続けてほしいと激励した。

Photo イー・モバイル代表取締役社長兼COOのエリック・ガン氏

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