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» 2012年05月30日 23時34分 UPDATE

ワイヤレスジャパン 2012:テレビ電話の“次”を目指したドコモの「3Dライブコミュニケーションシステム」

ドコモが研究している「3Dライブコミュニケーションシステム」は、クラウドを活用して言葉を具現化するという、新しいビジュアルコミュニケーションの1つ。ARやVRを駆使することで、これまでにない情報の共有感が得られる。

[平賀洋一,ITmedia]

 「ワイヤレスジャパン 2012」のNTTドコモブースに出展されている「3Dライブコミュニケーションシステム」は、同社が“ポスト・テレビ電話”と位置付けて研究を進めている新感覚のビジュアルコミュニケーションのあり方だ。

photophoto ドコモの「3Dライブコミュニケーションシステム」

 これまでの電話と違う点は、お互いの声や表情だけでなく、会話のなかで話題に挙がったモノや場所をARやVRを使ってそれぞれのディスプレイに表示できる点。ディスプレイに表示させる物や場所を、会話の内容をネットワーククラウドで分析・処理することで、ARやVRなどのビジュアルとして具現化するという。離れていてもより多くの情報を共有することで、あたかも直接会って話をしているかのようなコミュニケーションの実現を目指している。

 会場では、タブレットを使ったテレビ電話スタイルのデモが行われていた。通話者はAR用カメラが配置された専用ブースに入り、タブレットを手にして会話する。ディスプレイには、相手の全身がARで表示されるが、もちろんこれはライブの映像。さらに、会話に登場したモノを3DCGで登場させられる。デモではあらかじめ用意された車や動物などが使われていた。これらはARのため、タブレットを動かせば視点を変えてさまざまな角度から見ることができる。

photophoto デモでは、通話者が見ている内容を外部ディスプレイへ出力

 ディスプレイにはモノだけでなく、特定の場所もVRで再現することが可能だ。気になる観光スポットを仮想的に訪れられるだけでなく、月面や明治時代の東京、映画や漫画の世界など、行くことができない場所へも訪問できる。この場合もタブレットを動かすことで、360度さまざまな方向を眺められる。

 今回のデモはあくまでシステムの概要を紹介するもので、実際の提供サービスとは異なるのだろうが、利用にはAndroidタブレットのほかに通話者をARで表示するための固定カメラが必要など、リビングなど据え置き環境での利用が予想される。また言葉を具現化するモノや場所の数も数十種類なので、さまざまな話題に対応するためのデータをどう用意するのかも課題だろう。

 かつてのテレビ電話が持っていた未来感や先進性や再び感じられる「3Dライブコミュニケーションシステム」。ぜひワイヤレスジャパンの会場で体験していただきたい。

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