LGエレ、スマホ写真をワイヤレス印刷するモバイルフォトプリンター「ポケットフォト」発表バッテリー内蔵

» 2013年05月23日 23時55分 公開
[平賀洋一,ITmedia]

 LGエレクトロニクスは5月23日、スマートフォンで撮った写真を直接プリントできるモバイルフォトプリンター「ポケットフォト」を発表した。発売は6月上旬を予定している。価格はオープンで、実売想定価格は1万5800円前後の見込み。

photophoto バッテリー込みで約212グラムと軽量なモバイルワイヤレスプリンター「ポケットフォト」。

 スマートフォンにインストールした専用アプリ「Pocket photo」から、カメラで撮影した画像など本体にBluetooth送信して印刷する。対象機種はiOS 5.1以上とAndroid 2.2以上を搭載し、Bluetooth 2.1+EDRに対応した端末。アプリはApp StoreとGoogle Playから無料でダウンロードできる。NFCに対応するスマホなら、プリンター本体のNFCタグを使って、Bluetoothのペアリングすることも可能だ。なお、現時点でスマートデバイス以外からのプリントには対応しておらず、PCからの利用はサポートしていない。

photophotophoto 専用アプリ「Pocket photo」

 専用アプリは端末のカメラで撮影した写真だけでなく、すでに保存されている画像も印刷でき、日付やメッセージを入れたり、さまざまなフィルターや効果、オリジナルフレームで彩ったデコレーションも楽しめる。さらに、SNSにリンクできるULEや撮影場所の位置情報を埋め込んだQRコードも作成できる。

photophoto 側面に電源ボタンとUSB端子がある。本体で操作するのは電源ボタンのみ
photophoto 背面を開けてポケットフォトペーパーを装着する。1度に入るのは10枚(写真=左)。表面にはハート型の模様が付けられている(写真=右)
photo 印刷中の様子

 印刷方式には、感熱式印刷技術の一種であるZINK Imageの「ZINK Zero Ink」を採用。用紙の裏側に発色層が備わっている専用印画紙「ZINK Photo Paper」(ポケットフォトペーパー)を使うことで、インクなしの印刷を可能とした。用紙の大きさは50(幅)×70(長さ)ミリで印刷解像度は640×1224ピクセル。本体にバッテリー(7.4V/500mAh)を内蔵し、1回の充電で最大25枚の印刷ができる。充電はUSB経由で行い、フル充電までの時間は約1時間30分。1枚の印刷時間は最短で約45秒となっている。

 サイズは72.4(幅)×24(高さ)×120.9(奥行き)、重さは212グラム。製品にはUSBケーブルと充電器のほか、10枚のポケットフォトペーパーが付属する。ポケットフォトペーパーは30枚(10枚パック×3)入りのパッケージで発売する。価格はオープンで、実売想定価格は約1580円。

 製品発表会に登壇したLGエレクトロニクス・ジャパンのマーケティング統括常務リ・キウク氏は、「ポケットフォトは皆さんがお持ちのスマホと簡単に連動する、軽くて持ち運びが簡単なモバイルプリンター。スマホで撮ったお気に入りの1枚を、これまで以上に簡単にプリントできるので、デジタルにはない(アナログの)楽しみがどんどん広がるはず」と述べた。

photophoto LGエレクトロニクス・ジャパンのマーケティング統括常務リ・キウク氏(写真=左)と、商品企画・マーケティングチーム課長の宇佐見夕佳氏(写真=右)
photophoto モバイルフォトプリンターとして圧倒的な軽さを訴求する(写真=左)。韓国では2012年9月に発売され、月間数万台を販売するヒット商品になったという。専用ポートなどの投入も検討しているとのこと

 また、同社商品企画・マーケティングチーム課長の宇佐見夕佳氏は、「スマホの急速な普及により、写真を撮影する機会も増えた。LGはスマホで撮影した写真の楽しみを、このポケットフォトで広げていきたい。ポケットフォトはバッテリーを内蔵していても約200グラムで、これは缶コーヒー1本か小ぶりのリンゴ1個分と軽い。また印刷スピードも1枚45秒と非常に速い。また同じ写真を複数枚印刷できたり、アプリで一番良く撮影できた1枚を選んで印刷できる。またカラー編集やデコレーションも行える。印象的な名刺やパーティの招待状として使えるカードも印刷できる。このポケットフォトを通してユーザーのライフスタイルに新しさを追加したい」と意気込みを見せた。

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