純増は3社で約166万件、過去最大の春商戦に――月次発表は2014年3月契約数が最後に今後は四半期ごと

» 2014年04月07日 20時17分 公開
[平賀洋一,ITmedia]
グループ名 2014年3月純増数 累計
NTTドコモ 51万5500 6310万5200
KDDI 49万4600 4052万2000
ソフトバンクモバイル 64万9500 3592万4800
携帯総数 165万9700 1億3955万2000

 電気通信事業者協会(TCA)は4月7日、2014年3月末時点の携帯電話契約数を発表した。携帯電話3社の純増数はNTTドコモが51万5500件、KDDI(au)が49万4600件、ソフトバンクモバイルが64万9500件で、ソフトバンクモバイルが2カ月ぶりに首位を獲得した。

 3月度は1年を通して最も契約数が伸びる春商戦期の締めくくりでもあり、3社合計の純増数は約166万契約と過去最大規模になった。特に今年は各社がiPhoneシリーズを取り扱うほか、番号ポータビリティ(MNP)利用者に対する高額なキャッシュバックなどもあり、例年を上回る過熱ぶりになった。

photo 純増数の推移
MNP利用状況 差し引き
NTTドコモ −9万3800
KDDI 5万2300
ソフトバンクモバイル 4万6600
イー・アクセス −5100(推定)

 累計契約者数はドコモが6310万5200件、KDDIが4052万2000件、ソフトバンクが3592万4800件で3社合計は1億3955万2000件。累計シェアはドコモが45.2%、KDDIが29%、ソフトバンクが25.7%となっている。

 MNPの利用実績は、KDDIが5万2300件の転入超過で引き続きトップ。ソフトバンクが4万6600件の転入超過でそれ続き、ドコモは9万3800件の転出超過だった。KDDIは30カ月連続でMNP転入のトップに、またソフトバンクも2013年8月以来となる4万件オーバーの転入を確保した。回復傾向にあったドコモだが、iPhone 5s/5cの在庫が整った2013年10月以降では最大の落ち込みとなった。

photo 純増シェアの推移
photo MNP利用状況の推移

 またTCAは、これまで月次で行ってきた事業者別の契約数公表を今回で取りやめると発表した。その理由についてTCAは、「一人ひとりが携帯電話等を持つようになり、市場が成長期から成熟期に移行したことで、一定の役割を終えたと考えております」としている。なお、契約者数が市場における1つの指標であることは変わらず、今後は四半期ごとに集計した各社の数値を公表する。

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