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» 2015年02月13日 11時04分 UPDATE

R25スマホ情報局:スマホカンニングの攻防がこんな発展を!?

スマホが普及し、メガネ・時計のウェアラブル端末も販売されている昨今。こうしたデバイスが大学入試のカンニングに悪用される可能性が高くなっています。大学側がどう対処しているのか、調べてみました。

[R25スマホ情報局]
R25スマホ情報局

 2011年、京都大学や同志社大学などの入学試験中に、携帯電話を介して試験問題をネット掲示板「Yahoo! 知恵袋」に投稿して第三者に答えを教えてもらう…というカンニングが発生し、世間が騒然となったのを覚えている人も多いだろう。以後、センター試験や大学入試では開始直前に、携帯電話の電源が切れているかどうかチェックを行ってカバンにしまわせるなどの処置がとられているそうだ。

 しかし今や時はスマホ全盛時代。最近はメガネ型、時計型のウェアラブル端末が発売されるなど、当時よりもカンニングの手段は増えているような気も…。カンニング問題が深刻な中国では、ペン型や消しゴム型の受信機を介してカンニング業者から回答メッセージを受け取るなんてケースもあるという。そんな手の込んだことをするなら、その時間を勉強にあてなさいよ…と言いたくなるが、悪質なカンニングに対し、日本では大学側がどう対処しているのか、調べてみた。

 すると、2012年に「携帯カンニング検知システム」なるものが開発されているではないか! これは東京工業大学(現在の所属は大阪大学)の阪口啓准教授らが開発・研究しているシステムで、試験中に会場内で電源をONにしている携帯電話やスマホの位置を検知できるというもの。試験官がそのシステムと接続されたパソコン画面をモニタリングしていれば、どの席の学生が携帯電話やスマホを使っているのか、一発でわかっちゃうのだ。

 2012年の段階ではまだ実用化されていなかったようだが、現在は実際の入試などで利用されているのだろうか?

 「費用対効果の問題で実用化には至っていないんです。現時点ではウェアラブル端末はまだそれほど普及しておらず、スマホも画面サイズが大きくなる傾向にあるので、ほとんどの大学では“単純に電源を切る”という不正行為対策のみをとっています。将来、あらゆる環境で小型の情報端末が当たり前に利用されるようになった時、またそういった端末自らが人に働きかけてくるような“アンビエント社会”になったときに、本システムが導入されるものと考えています」(阪口啓准教授)

 ちなみにこの携帯カンニング検知システムは、「端末位置推定システム」として発展を遂げている。2012年当時はdocomoの通信端末でのみ実験が行われていたが、現在はNTTドコモ、au、SoftBankのLTEだけでなく、Wi-Fiにも検出対象が拡大されているそう。

 「最近は国防やセキュリティ関連での引き合いがあります。不法電波や国内の認可を受けていない端末の発信源を検出したり、首脳会談など、高度なセキュリティを要する場所での不信な電波を検出したりすることに役立っています」(阪口准教授)

 カンニング検知目的で開発された技術が、今や国防に役立つものに発展しているとは、アッパレ!(遠藤麻衣/verb)

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