セキュリティソフト「ノートンセキュリティ」を提供するシマンテックは、1月14日に「ノートンモバイルアプリ調査」を発表した。
本調査は米国、日本、オーストラリア、英国、ドイツ、ブラジル、スペイン、イタリア、カナダといった9カ国のうち、過去3カ月以内にアプリをダウンロードしたことがあるスマートフォンユーザーを対象に実施。サンプルは1カ国あたり1000人で、調査期間は2014年10月6日〜10月7日となっている。
これによると、7割弱のユーザーがウイルス感染をはじめモバイルアプリのセキュリティやプライバシーリスクを懸念する一方、無料アプリのダウンロードと引き換えによく分からないまま個人情報を提供していることが判明。特に日本人は銀行口座情報より個人情報の漏えいを懸念するが、無料アプリ利用のために連絡先情報を提供すると回答したユーザーが世界平均を上回るという調査結果が出た。
このほか、55歳以上は銀行関連情報や連絡先情報、若い世代は写真/動画や位置情報の漏えいについて懸念。18歳〜34歳のミレニアル世代は上の世代よりセキュリティに関する意識が低く、モバイルアプリの脆弱(ぜいじゃく)性に対する理解度はどの地域も高くない。
以下、リリースの本文です。
ノートンモバイルアプリ調査 概要
シマンテックは、ユーザーがモバイルアプリのセキュリティやプライバシーリスクをどのように認識しているかを把握するため、世界9カ国6,000人以上を対象とした調査を実施した結果、以下の事実が明らかとなりました。
これらの問題の本質は、ユーザーがソフトウェア利用許諾契約を読んでいない、あるいはアプリをダウンロードする際に何の規約に同意しているのか理解していないことに起因すると考えられます。多くのユーザーはアプリのダウンロード規約に同意する際、自分自身のプライバシーをどのくらい犠牲にしているか理解していません。
今回の調査によって、以下のことが明らかになりました。
IoT時代のセキュリティはどうなる? トレンドマイクロが「家庭」を守る3つの戦略を発表
Apple、セキュリティアップデートを含む「iOS 7.1.2」を公開
Androidアプリの96%に何らかの脆弱性――SDNAが調査
第20回 スマホのセキュリティ対策を万全にする(iPhone編)
アプリがどんな個人情報を収集しているかが分かる――無料Androidアプリ「Advanced Mobile Care」に新機能Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.