価格別 LTE対応SIMフリースマホまとめ――「ディスプレイ、本体サイズ、重さ」編

» 2015年05月04日 16時35分 公開
[小林誠ITmedia]

 MVNOの格安SIMサービスが増えるにつれ、SIMロックフリーの端末も数多く発売されるようになった。5月にはSIMロックの解除も義務付けられ選択肢が増えそうだが、今買えるSIMロックフリーの端末だけを見ても、魅力的なラインアップとなっている。

 そこでオンラインストアや家電量販店、MVNOで一般的に購入できるSIMロックフリーのLTE対応スマートフォンを取り上げ、主なスペックを比較してみた。第1回は画面と本体のサイズを見ていく。

photo SIMロックフリースマートフォンの現行モデル

2〜3万円台が主流 1万円台から10万円超の人気スマホまで

 本記事で取り上げているのは、現在購入が可能なSIMロックフリー端末の中で、LTEに対応したスマートフォン19機種だ。

 一部古い機種の中には在庫が少ないものもあるが、執筆時点で公式オンラインストアやAmazon、MVNO、家電量販店で購入できるものは取り上げている。auのMVNOで使える端末、タブレット、LTEに対応しない端末は除いた。

 今回比較している内容は公式サイトや公式オンラインストア、MVNOのストアを参考にした本体の価格(一括時・税込価格を筆者が計算、小数点以下切り捨て)、画面サイズ(解像度)、本体サイズ、重量となる。価格については購入する場所によって異なるので注意してほしい。

 それらをまとめたのが以下の通り。

価格帯 メーカー・提供元 機種名 本体価格(税込) 画面サイズ(画面解像度) 本体サイズ(幅×高さ×奥行き) 重量
1万円台 freetel priori2 LTE 1万9224円 4.5型(480×854) 66.3×132.8×8.9ミリ 132グラム
2万円台 ZTE g02(Blade S Lite) 2万1600円 5型(720×1280) 70.7×144×7.7ミリ 132グラム
Huawei Ascend G620S 2万3540円 5型(720×1280) 72.1×142.9×8.5ミリ 160グラム
LGエレクトロニクス G2 mini 2万7500円 4.7型(540×960) 66×129.6×9.8ミリ 121グラム
京セラ TORQUE SKT-01 2万7830円 4型(480×800) 69×129×13.7ミリ 169グラム
ASUS ZenFone 5 2万8944円〜 5型(720×1280) 72.8×148.2×10.34ミリ 145グラム
3万円台 freetel freetel XM 3万218円 5型(720×1280) 70.4×142.3×7.8ミリ 132グラム
ZTE Blade Vec 4G 3万2184円 5型(720×1280) 70.4×142.3×7.8ミリ 132グラム
京セラ S301 3万2184円 5型(540×960) 73×144×10.8ミリ 146グラム
ZTE g03(Blade S) 3万2400円 5型(720×1280) 70.7×144×7.7ミリ 132グラム
ASUS ZenFone 2 3万8664円〜 5.5型(1080×1920) 77.2×152.5×3.9〜10.9ミリ 170グラム
富士通 ARROWS M01 3万9660円 4.5型(720×1280) 67×138×10.9ミリ 153グラム
5万円台 VAIO VAIO Phone 5万1840円 5型(720×1280) 71.3×141.5×7.95ミリ 130グラム
Huawei Ascend Mate7 5万2799円 6型(1080×1920) 81×157×7.9ミリ 185グラム
シャープ AQUOS SH-M01 5万7024円 4.5型(1080×1920) 63×128×9.8ミリ 120グラム
ソニーモバイル Xperia J1 Compact 5万9184円 4.3型(720×1280) 65×128×9.7ミリ 138グラム
8万円台 Google Nexus 6 8万1183円 5.96型(1440×2560) 82.98×159.26×10.06ミリ 184グラム
9万円台 Apple iPhone 6 9万3744円〜 4.7型(750×1334) 67×138.1×6.9ミリ 129グラム
10万円台 Apple iPhone 6 Plus 10万6704円〜 5.5型(1080×1920) 77.8×158.1×7.1ミリ 172グラム
※初出時に、g02とg03の価格はZTEが公表している希望販売価格を明記していましたが、NTTレゾナントが発表した価格に訂正いたしました(5/7 19:35)

 最安はfreetelの「priori2 LTE」(1万9224円)で、この中では唯一の1万円台だ。priori2は3G版が早くから販売されていたが、そのLTE版となる。ちなみにLTEには対応しないが、NTTレゾナントが「gooのスマホ」として販売するZTE製の「g01」はわずか1万800円。480×854ピクセルとディスプレイの解像度は低いが、5型でAndroid 5.0を搭載する。

 全体を見ると中心価格帯は20機種中11機種が並ぶ2〜3万円台。グローバルメーカーを中心に、モバイル好きならおなじみのブランド名が並んでいる。5万円以上になると、一般的にも知名度の高いスマートフォンがそろっており、8万円台にGoogleのNexus 6、9万円台にAppleのiPhone 6が登場。

 最も高価な端末は10万円台のiPhone 6 Plusだ。これは16Gバイト版の最安の価格で、128Gバイト版の価格は税込みで13万2624円だ。

 画面サイズを見ると5型が多く、画面解像度はHD(1280✕720)クラスがスタンダード。このクラスで最安はHuaweiの「Ascend G620S」。選択肢も豊富なので、次回以降、ほかのスペックもぜひチェックしてほしい。

 4〜4.5型のコンパクトなスマートフォンも充実している。4型の京セラ製タフネススマホ「TORQUE」は、発売当初は高価だったが、今では2万円台で購入可能。米国国防総省の調達基準であるMIL規格に対応しているのはマニアにはたまらないが、重さはヘビー級だ。

 コンパクトかつ軽量なのは、シャープの「AQUOS SH-M01」とソニーモバイルの「Xperia J1 Compact」だ。前者は4.5型で幅63ミリ、後者は4.3型で幅65ミリなので片手で操作しやすい。AQUOS SH-M01の重さ120グラムは、20機種の中では最軽量だ。

 逆に大画面志向なら、6型フルHD(1080×1920)液晶を搭載する「Ascend Mate 7」がおすすめ。Nexus 6もほぼ6型で、1440×2560ピクセルという高解像度も魅力だ。ただし、幅はAscend Mate7の方が2ミリ小さい(Ascend Mate7は81ミリ、Nexus 6は83ミリ)。

 安価な大画面スマホを求める人には、5月16日に発売予定のASUS製「ZenFone 2」がおすすめ。5.5型で3万円台から購入できる。Ascend Mate7とNexus 6は180グラム以上だが、ZenFone 2は170グラムでやや軽い。

 大手キャリアから登場している最新スマートフォンと同じく、SIMロックフリーのスマホも全体的に大画面化が進んでいる。一方、コンパクトモデルのラインアップも存在しており、サイズでスマホを選びたい人にはうれしい状況といえそうだ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年03月29日 更新
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2024年