4月1日から、多くのMVNO事業者の料金プランが改定された。料金を据え置いた上で、高速通信可能なデータ量を増やした事業者もあれば、データ量を据え置いた上で、料金を値下げする事業者もあり、そのアプローチはさまざまだ。
4月はそれほど大きな動きはない――と思いきや、auのネットワークを利用する「UQ mobile」と「mineo」がプラン改定を発表したほか、ドコモのネットワークを利用する「hi-ho LTE typeDシリーズ」も、より安価に使える新プランを発表。果たして、“業界最安”のデータ通信用SIMの座は、どのサービスの手に……? ニュースをふりかえりつつ、チェックしていこう。(本文中の価格は税別)
現在、auのネットワークを使うMVNOサービスは、ケイ・オプティコムの「mineo」と、KDDIバリューイネーブラーの「UQ mobie」の2つである。これら2サービスが、プラン改定を相次いで発表した。
mineoは、5月1日から基本データ容量(高速通信容量)を「2Gバイトコース」は3Gバイトに、「4Gバイトコース」は5Gバイトに、それぞれ増量した。料金は据え置きで、3Gバイトコースが月980円、5Gバイトコースが月1580円となる。さらに6月1日からは、より通信量の少ないユーザーに向けた「500Mバイト」コースが新設される。料金は月700円と、au系MVNOとしては最安値となる。
UQ mobileは、5月1日から「データ高速プラン」において、高速通信容量を月間2Gバイトから3Gバイトに増量した。また、同日から「データ無制限プラン」でキャンペーンとして実施していた、送受信速度の増速(上下250kbps→上下500kbps)を恒久化した。いずれも、料金は据え置きで、データ高速プランが月960円で、データ無制限プランが月1980円となる。
ドコモのネットワークを使うMVNOでは、ハイホーの「hi-ho LTE typeDシリーズ」で、5月1日から高速通信容量を2Gバイトに設定した「エントリーコース」を用意した。SMS非対応のSIMが月770円、SMS対応のものが月910円(770円+SMSオプション140円)となる。
結果、速度制限をあらかじめ設けていない格安SIMにおいて、2Gバイトプラン以外は「DMM mobile」が最安値のタイトルをキープした一方、2Gプランでは「hi-ho LTE typeDシリーズ」のエントリープランが最安値タイとなった。「全プラン業界最安値」をうたうDMM mobileと“横並び”する存在が登場したが、他の容量コースも含め、同額、あるいはさらに安価なプランが登場するかどうか、注目したい。
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