11月末には、Windows 10 Mobileデバイスも続々登場してきた。FREETELブランドを展開するプラスワン・マーケティングは、他社に先駆けて11月24日に「KATANA 01」を披露。「Lumia 950に続き、世界でも2番目ではないか」と増田薫社長も自信を見せた。
だが11月26日には、ヤマダ電機が突如としてWindows 10 Mobile端末の「EveryPhone」を発表し、11月28日に発売。そして11月27日にはマウスコンピューターがMADOSMAのWindows 10 Mobile版を発表。さらに11月30日にはトリニティが「NuAns NEO」を披露し、国内端末として初めて外部ディスプレイをつないでPCのように使える「Continuum for Phones」対応に向けて開発を進めていることを明らかにした。
評価用の端末として人気を集めそうなのが1万2800円のKATANA 01だ。FREETEL担当者も「思っていたのと違っても後悔しない価格」と、試し買い需要を狙いすましている。そのスペックは最低ラインで、使用感はWindows 10 Mobileとしてなんとか及第点といったレベル。ミドルレンジの「KATANA 02」の発売が2016年1月にずれ込んだこともあり、「これがWindows 10 MobileというOSか」という印象がKATANA 01で決まってしまう可能性もある。
しかし世界最速レベルでこれほど多くのWindows 10 Mobile端末が日本市場に登場したことは大いに評価したい。特にNuAns NEOは、ODM製のリファレンスモデルをベースとせず、他社に先駆けて米QualcommのプロセッサSnapdragon 617を採用しContinuum対応を狙うなど、世界的にも注目度の高い端末になりそうだ。
まだ日本での発売予定を表明していない日本エイサーやVAIOについては、どうだろうか。これらのメーカーに共通するのは、PC市場で定評のある製品を有しているという点だ。
FREETELやNuAnsのようにスマホを中心としたブランドとは異なり、Windows 10搭載PCと組み合わせて訴求できるという強みがある。2016年の早い時期に発表があることを期待したい。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.