2015年10月17日、HTC日本が国内で発売したSIMフリースマホ「HTC Desire EYE」。SIMフリースマホとしては高めの52,800円ですが、それに見合った機能が備わっているようです。
はじめに、スペックをチェックしてみたいと思います。ディスプレイは5.2インチ(1,920 × 1,080ドット)のSuperLCD3液晶を採用。プロセッサ2.3GHz クアッドコアCPU、RAMは2GB、ROM 16GBを搭載。本端末の特徴の1つ、メインカメラ・インカメラともに1,300万画素のカメラを装備しており、自撮りも風景も美しく撮影が可能となっています。サイズ151.7 × 73.8 × 8.5mm、重量154グラム。microSDカードスロットやNFCを搭載しています。SIMサイズはnanoSIMでAndroid OS 5.1を採用しています。
気になる対応周波数帯は以下の通り。
LTE | Band 1/3/7/8/19/28/38/39/40/41 |
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W-CDMA | Band 1/2/5/6/8/19 |
GSM | 850/900/1800/1900 |
多くの周波数帯をカバーしているので海外でも使えます。(周波数は訪問国の対応状況を確認ください)
このところ自撮り機能を前面に押し出すメーカーが多い中、HTC Desire EYEは撮影面での機能の多彩さで勝負してきたように感じます。ISO、シャッタスピード、露出など細かい設定を自分で変えられるのはカメラ好きにはたまらないでしょう。自撮りでの美肌化はもちろん、メインカメラとインカメラの同時撮影で遊べる「クロップミーイン」「スプリットキャプチャ」はかなり面白い機能です。
「クロップミーイン」はメインカメラで撮った写真のなかにフロントカメラに写っている自分の姿をうまく切り取って合成してくれます。「スプリットキャプチャ」は左右に分割してメインカメラの写真とインカメラの写真を同時に撮る機能で、これらはEye Experienceで追加できます。
例えばインカメラで紅葉をバックに自撮りする際、メインカメラでしっかり景色にピントを合わせるのと同時にインカメラで自分を撮ることで、自分を景色の中に残せます。家族写真や友だちとの写真を撮る時など、活用シーンを様々に広がりそうです。
SIMフリースマホでは防水・防塵機能がそこまで実装されていませんが、HTC Desire EYEはしっかり対応しています。不慮の事故はいつ起こるかわからないものですから嬉しいポイント。NFCも搭載しており、背面中央あたりにNFCチップが埋め込まれています。デジカメで撮った写真をNFCでタッチすることでHTC Desire EYEに転送すれば、簡単にSNSやブログにアップといった使い方ができますね。
5.2インチという大きなディスプレイを搭載しつつも、スリムかつグリップ感のあるボディは非常に持ちやすいといえます。文字入力はキーボードのサイズや画面内の位置を自由に変えられるため、利き手や使い勝手に応じて調整できます。SIMカードスロットとmicroSDカードスロット部分はゴムのような素材で硬く密閉し防水性を高めてあります。
特徴的な機能を搭載しながらも、それが突出しすぎて使いやすさを崩すということはなく、全体的にバランスの良い・調和のとれた仕上がり。従来の「安いだけのSIMフリースマホではちょっと物足りない!」と感じていた人にこそ手にしてもらいたいと言える一品です。
(文・写真:アスカ)
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