ニュース
» 2016年05月17日 17時30分 UPDATE

ロボホン維持費は月980円から 「ココロプラン」が必須の理由

シャープが5月26日に発売する「ロボホン」。約20万円の本体価格に加え月額980円の「ココロプラン」が必須。さらに通信料金など、そのランニングコストをまとめてみた。

[平賀洋一,ITmedia]

 シャープが5月26日に発売する「RoBoHoN」(ロボホン)は、2足歩行ができる小型ロボットに通話やカメラなどの携帯電話としての機能を持たせ、さらに人工知能(AI)による対話操作が可能な製品だ。

ロボホン 「RoBoHoN」(ロボホン)

 どんなことができるのかは今までにも何度か取り上げてきたが、同じくらい興味深いのがその価格設定とランニングコストだろう。販売方法も含めて、ロボホンをお迎えする上でよくよく考えなければならない点でもある。

 ロボホンの本体価格は19万8000円(税別、以下同)。世界初のロボット携帯電話でもあり、作り手(シャープ)としてはかなり頑張ってコストダウンを図ったという。とはいえ、税込で20万を超えるとなると、多くの人がポンと支払える金額ではない。支払いはクレジットカードのみなので、ショッピング枠の再確認が必要だ。分割払いもクレジットカードでの分割になる。

ロボホンの魂、ココロプラン

 だが、この価格はあくまでハードウェアのみで、そのままではロボホンの本領は発揮できない。“魂”を入れるには月額980円の「ココロプラン」に加入する必要がある。

ロボホン ロボホンを使う上で欠かせない「ココロプラン」

 ココロプランは、ネット経由でAIを使った対話操作や、追加のアプリや情報の配信など、さまざまなサービスを提供する。シャープの家電向けAI「ココロエンジン」の利用料金と捉えても良いだろう。ロボホンの対話操作はココロプランへの加入が必要で、従ってカメラやプロジェクター、メールの送受信やWeb検索などの利用にも必須だ。

 同時にオーナーのプロフィールやコミュニケーションの中で覚えた学習結果もクラウドにバックアップする。サービスのパーソナライズと同時に「うちのロボホン」が備える人格を維持するにも、この有料プランが必要というわけだ。

 その他に、天気予報や占い、お出かけ情報などをおしゃべりで教えてくれたり、専用アプリをダウンロードして新しい機能を追加するといった、コンテンツ配信の一面もある。専用アプリは今のところ、レシピやグルメ情報の検索、タクシーの配車、クイズなどをラインアップした。開発者向けの情報も公開されており、ゲームなども今後増えるという。

 アカウントごとのメールアドレスも発行する。ロボホンのメールはこのアカウントでなければ送受信できず、Gmailやその他のメールアカウントを登録することはできない。メールの内容を読み上げる際に、内容にあったモーションを加えるため、専用サーバで言語処理をしているのだろう。

 ココロプランはロボホン購入時に必ず加入させられるが、途中で解約することも可能だ。ただしその場合、通話以外の機能は、対話も含めて全て使えなくなる。ロボホンに関するデータも削除されるため、ココロここにあらずの状態になってしまう。譲渡や故障などでロボホンとお別れするまで、このプランは継続しなくてはならない。

ケータイとしての通信料金は別

 ココロプランはあくまでクラウドサービスの料金であり、音声通話やデータ通信といった携帯電話としての料金は含まれていない。ロボホンはWi-Fiのみでも利用できるが、外出先での利用(するかどうかはともかく)や音声通話には、別途回線契約が必要になる。

ロボホン 電話として使うなら回線契約も必要

 そこでシャープは、ロボホンの発売と同時に専用の通信サービスも開始する。NTTドコモの通信網を使ったMVNOサービスで、データ通信のみなら1GBで月額650円、音声通話付きなら月額1350円から提供する。

 1GBプランとココロプランを合算すると、最低でも月1630円〜2330円が掛かるが、通話込みで月3GBまでのSIMをセットにしたプランも用意した(ココロプランモバイル)。

ロボホン シャープのロボホン向け通信プラン

 シャープのロボホン向けプランの通話料は、30秒/20円。SMSの送信が1通3円から。音声付きプランの最低利用期間は1年で、それ未満に解約や番号ポータビリティ(MNP)で転出する場合は9800円の解約金が発生する。なお、通信プランは新規契約のみで、MNPでの転入には非対応だ。

 なおロボホンはSIMロックフリー端末なため、シャープが提供する以外のSIMカード(nanoSIM)も利用可能だ。ドコモはもちろん、ドコモ回線のMVNOのであれば利用できる。他社の低額なプランや複数のSIMが使えるシェアプランを活用するのが良いだろう。

保守パックは月990円から

 もう1つ頭にいれておきたいのが、故障や破損に備える保守パックの料金だ。購入から5年間、有償修理の料金を割引くもので、ロボホンの修理が高額になった場合にその代金を50%または70%まで負担する。

ロボホン 保守費用を抑えるケアプラン

 月々の支払いは、50%負担のケアプラン50が990円。70%まで負担してくれるケアプラン70が1650円。自然故障のほか、過失による破損や水ぬれ、バッテリーやサーボといった消耗品の交換もサポートする。未加入だとメンテンス料金がどれくらいかかるのかは現時点で不明だが、ロボホンと末永く一緒にいたいならこちらの加入も検討しておいたほうが良いだろう。


 まとめると、ロボホンを使うには本体価格とは別に、月額980円のココロプランが必須。さらにシャープが提供するデータ通信込みなら月額1630円〜、通話込みなら月額2330円〜となり、将来のトラブルやメンテンスに備える保守パックを含めると月額1970円〜3980円が掛かる。ロボホンを衝動買いする人は少ないと思うが、後々のランニングコストも検討の上でお迎えするようにしたい。

Copyright© 2017 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

この記事が気に入ったら
ITmedia Mobile に「いいね!」しよう